フィギュアシーズン到来!「完全復活目指す」紀平梨花が右足骨折を乗り越え見せたい演技と、全日本選手権までの険しい道のり

フィギュアシーズン到来!「完全復活目指す」紀平梨花が右足骨折を乗り越え見せたい演技と、全日本選手権までの険しい道のり

  • FNNプライムオンライン
  • 更新日:2022/09/23
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激闘の北京五輪シーズンを終え、新たなシーズンが幕を開けたフィギュアスケート。

12月の全日本選手権出場を目指し、間もなく地方ブロック大会から予選がスタートする。

2023年3月に日本で開催される世界選手権を目指す選手、全日本選手権を自身の集大成として挑む選手、日本最高峰の舞台で力を最大に発揮したい選手…、今年も様々な選手たちの思いがぶつかり合う時がやってきた。

【画像】2020全日本選手権でガッツポーズをする笑顔の紀平

怪我で昨シーズン全休した紀平梨花は、シニア転向後、初めて地方大会からの出場となる。2月のインタビューで明かしていた、怪我を乗り越え見せたい演技とはどんなものなのか。

また、勝ち上がった選手のみが出場できる全日本選手権までの厳しい道のりを、徹底解説する。

全日本選手権までの道

毎年年末に行われる全日本フィギュアスケート選手権大会。今年は12月21日から大阪府門真市の東和薬品RACTABドームで開催予定だ。

この国内最高峰の大会では、前年のTOP3はシードとなり、予選は免除される。

前年の成績から、男子は宇野昌磨、鍵山優真、女子は坂本花織、樋口新葉、河辺愛菜がすでに全日本選手権への出場を決定。(※男子優勝の羽生結弦はプロ転向)

それ以外の選手たちは、地方大会と東西選手権を勝ち抜くか、ジュニアからの推薦選手にならない限り、出場権を獲得することはできない。

地方大会は、東北・北海道、関東、東京、中部、近畿、中四国九州と6つに分けられており、各選手の所属先に応じて、出場する大会が決まる。

前年の東西選手権の成績で各地区の予選通過人数が毎年変動し、今年の割り当ては下記の通りだ。

東北・北海道:男子6名、女子5名関東:男子4名、女子4名東京:男子20名、女子21名中部:男子6名、女子13名近畿:男子14名、女子10名中四国九州:男子10名、女子7名

こうして、各地方大会を勝ち抜いた選手たちは、全日本選手権への最終予選となる東西選手権に挑む。(※東北・北海道、関東、東京⇒東日本。中部、近畿、中四国九州選手権⇒西日本へ進出)

東西選手権も、前年の全日本選手権での成績で毎年予選通過人数の変動があり、今年は下記の選手たちが全日本選手権への切符を掴む。

ただし、地方大会を勝ち抜いた選手の中で、東西選手権の前後1週間にGPシリーズにエントリーされている場合は、予選免除となる。

東日本選手権(男子):4名+【免除】佐藤駿、島田高志郎、三浦佳生東日本選手権(女子):8名+【免除】住吉りをん西日本選手権(男子):10名+【免除】友野一希、三宅星南、山本草太西日本選手権(女子):7名+【免除】紀平梨花、松生理乃、横井ゆは菜(※ジュニアからの推薦選手は最大8名)

今年も過酷な戦いが予想されている。

2019年、2020年と2度の全日本選手権優勝を経験を持つ紀平梨花も、例にもれず地方大会からの全日本出場に挑むことになる。紀平にとってはシニア転向してから、初めての地方大会スタートだ。

紀平「スケート生命のリスクを負うことはできなかった」

「健康だった日が一度もないくらい」というほど慢性的な痛みを抱えていた紀平は、右足の距骨疲労骨折で昨シーズンを全休。

北京オリンピックを目指しながらも、オリンピック代表最終選考会である全日本も欠場し、治療に専念することを決めた。

今年2月、アイスショーに出演した紀平は、インタビューでその心の内を語っていた。

ーー色々な事があった2021-22シーズン、どんなふうに過ごしてきましたか?
オリンピック選考会の全日本に「なんとか出たい」とは思ったんですけど、全く万全な状態で練習ができた事がありませんでした。

もう本当にこの先にスケートができなくなるかもしれないしと思って、凄く悩んで、全日本を欠場したんです。その後の怪我の経過からすると、やっぱり結構長引いているので、そうやっていち早く治すということを心がけて良かったなと今は思っています。

ーーその決断をするのは大きな葛藤があったと思いますが、どんなことを考えていましたか?
治ったり、痛みがない状況になっていたら、「出たかったな」とか思うかもしれないですけど。
レントゲン写真では(骨折が)見えていたんですが、それに対して「休んでください」とかは言われずに、私としてはまだ曖昧な状況の中練習を続けてしまっていて。まず線が入っている時点で止めておけばよかったかなとは思うんですけど…。

全日本の時も、なんとか我慢してその一発に合わせたら演技はできるかもしれないけど、もちろんオリンピックは足が痛くて出れなくなるかもしれないし、万全な演技は絶対にできないとは思っていたので、そんなことをしてスケート人生の、スケート生命のリスクを負うことはできなかったので、そういうふうにすべて総合して欠場を決めました。

「新たな私を見ていただけたら」

ーー来シーズン(2022-23シーズン)に向けてというのはまだ聞くのが早いですか?
そうですね(笑)。「いつ治るかな」とずっと思っているので。
怪我したけど凄く成長した部分が見せられるように、積み重ねて、来シーズンしっかり活躍できたらいいなと思っています。

確実にこうやって一旦考える時間を設けられたことで、逆にエネルギー満タンでしっかりと考えて…。あとは上がるだけかなと思うので、色々と見直すことで学んだこともしっかりと整理することができると思うので、そこを確実にお見せできるようにして。

やっぱりどの大会でもノーミスを狙うということは今まで通り変わらないので、そこは意識して、復活したところをお見せできたらいいなと思いますし、前よりもさらにうまくなったなって言ってもらえるような状態にできたらいいなと思っています。

ーーまた試合で見れるのもみんな楽しみにしていると思います。まずは治ることを祈っています。
はい。「治したら絶対できるのにな」とは思っているので、そこをなんとか治したら絶対。

まず練習を重ねられるし、まず走るという動きがもう1年くらいできていなくて。やっぱり痛みを感じたり、治そうっていう時は(走ることが)1回もできなかったので。

まず走れるくらいまで元気になったら、もう今まで溜めてきた分、気持ち的にドンってやれると思うので、その1年間の我慢を、治った時にしっかり全力を出せるんじゃないかなと思うので、そこでまた新たな私を見ていただけたらいいなと思っています。

今年7月には20歳の誕生日を迎えた紀平。9月に連盟が発表した強化選手にも復帰し、「今シーズンは完全復活を目指して頑張ります」とコメントしている。

紀平は今日開幕の、中部選手権から“完全復活”への道をスタートさせる。

フィギュアスケート取材班

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