またクマによる被害が出てしまいました。オホーツク海側の滝上町で、猟をしに山に入っていた男女2人がクマに襲われ重軽傷を負いました。
消防への通報)
「クマに襲われ2人がケガをしている」。
21日午前8時すぎ、滝上町の猟友会に所属する男性から消防に通報がありました。クマに襲われたのは、男性の妻58歳と東京から来ていた49歳の男性の2人です。
現場は、オホーツク海側にある滝上町上渚滑原野の山中でした。
鈴木麻友記者)
「クマに襲われた2人は道道のこのあたりに車を止めてから山へと入っていたとみられています」
3人はけさからクマとシカの猟に来ていました。二手に分かれて行動していたところ、午前7時45分ごろ2人がクマに襲われました。妻から無線で連絡を受けた男性が駆け付け、猟銃でクマを撃ち駆除したということです。
駆け付けた猟友会の男性)
「着いた時にはけが人は下山していた。警察が状況をしらべているから我々は全然手がつけられない。体長1メートル20センチ。メスで5歳ぐらいだからおとな」
クマに襲われた男性は頭や手足をかまれるなどの重傷でドクターヘリで旭川市内の病院に搬送されました。女性も両腕をかまれるなど軽傷とみられています。
クマの生態に詳しい酪農学園大学佐藤喜和教授)
「あくまで推測ですけれど、狩猟中にクマを捕獲しようとして発砲したけれど、仕留めきれず逆襲されたか。(ハンターは)音を立てず獲物に気付かれないよう歩くが、その結果、至近距離でばったり遭遇してしまったか」
道によりますと、今年度はこれまでクマに人が襲われる事故が5件発生し1人が死亡5人がけがをしています。これで6件目の発生となります。
クマの生態に詳しい酪農学園大学佐藤喜和教授)
「今年のクマの動きが例年と違うので、今年は何か違うという意識を持ってクマ対策するのが大事」

(c)HTB