「残り2戦、今が1番緊張感の高い状況」”最高のリカバリー”を果たすも差は8ポイントに/ホンダ山本MDインタビュー

「残り2戦、今が1番緊張感の高い状況」”最高のリカバリー”を果たすも差は8ポイントに/ホンダ山本MDインタビュー

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  • 更新日:2021/11/25
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3連戦の最終戦となった2021年F1第20戦カタールGP。初開催のロサイル・インターナショナル・サーキットで、レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンは予選2番手を獲得したが、ポールポジションとの差は大きかった。予選後にはダブルイエローフラッグに従わなかったとして5グリッド降格ペナルティを科され、フェルスタッペンは7番手からのスタートに。それでもレースでは序盤のうちにポジションを取り戻し、フェルスタッペンは2位でレースを終えた。

カタールGPを振り返り、ホンダF1の山本雅史マネージングディレクターは「最高のリカバリーの2位」と評価。緊張感の高まるなか、残る2戦に向けて「しっかりやり切るだけ」と語った。

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──レースを終えたいまの率直な感想をお願いします。

山本雅史マネージングディレクター(以下、山本MD):昨日の予選Q3のイエローフラッグ問題に関して、今日の午後1時にマックスがスチュワードに召喚され、結果的にマックスが5グリッド降格となり、7番手からスタート。かたやライバルはポールポジションからスタートということを考えれば、マックスとチームはよく頑張ってくれたと思うし、最高のリカバリーの2位だと思います。

──フェルスタッペンはファステストラップも獲りましたね。

山本MD:はい。ファステストも獲って14点差から8点差に踏みとどまりました。チェコ(セルジオ・ペレス)も11番手からスタートして一時3番手までポジションを上げ、2回目のピットストップで6番手まで落ちましたが、終盤には表彰台を射程圏内にとらえていました。ただ、最後の数周というところでバーチャルセーフティカー(VSC)が出たことで、表彰台に一歩届かず4位。貴重なポイントを持ち帰ってくれ、コンストラクターズ選手権でメルセデスに5点差まで縮めることができました。総じて言えばレッドブルの2台はいいレースをしてくれ、チームもよく頑張ったと思います。

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2021年F1第20戦カタールGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

──確かにスタートのポジションを考えれば、レッドブルは頑張ったと思うのですが、土曜日のリヤウイングの件ではちょっとレッドブルらしからぬドタバタぶりでした。

山本MD:今回のレースもそうですし、メキシコのときもそうでした。ただ、ドタバタしたように見えているかもしれないけど、コンディションの違いや攻めている結果だと、私はポジティブに見ています。

──リヤウイングの修理をしている様子をガレージのなかで見ていたと思いますが、あの時の心境は?

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フェルスタッペンのガレージでリヤウイングの修復作業を見守る山本MD

山本MD:元々、フリー走行3回目はドタバタというか余裕を持ったプログラムとなっていたので、あのタイミングでの修理でも数分ぐらいの遅れでした。だから、間に合うのかどうかという緊迫感はあまりなかった。ただ、セッション開始直前にクルマを触っているということ自体は決して◯(マル)ではない。私もこれまで多くのレースを見てきましたが、金曜日の夜のメンテナンスで確認しておくべきかなと個人的に思います。でも、ああやって緊急でも対応できるチームは素晴らしいと思うし、残り2戦、1戦1戦きっちり、結果がどうであれ後悔しないようにみんなで戦えればなと思います。残り2戦で、いまの状況が今シーズン1番緊張感が高まっているのは事実です。

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フェルスタッペンのガレージでリヤウイングの修復作業を見守る山本MD

──緊急事態という感じですか。

山本MD:まだポイントで負けているわけではないけれど、アドバンテージがないというか、確かに緊急事態というか、緊張感が高まっている感じです。

──多くの人がこのコースはレッドブルに向いていると思っていましたから……。

山本MD:私は五分五分だと思っていました。でも予選の結果だけで言えばちょっと離れたかな。コンマ4〜5秒くらい離れていたので。マックスも決してミスをしたわけでもないし、自分なりに満足していたんだけど、結果を見たら意外と離れてしまった。スピード足りなかったとコメントしていましたね。いいところまで来ているけど、総合力で今回も後塵を拝する結果となりました。メルセデスは何か秘密を持っているのかもしれませんが、残り2戦しっかりやり切るだけです。

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2021年F1第20戦カタールGP マックス・フェルスタッペン(レッドブル・ホンダ)

■3連戦は「2勝1敗で乗り切れると思っていた」と山本MD

──予選での黄旗無視で5グリッド降格ペナルティに対しては、ちょっと厳しいという意見もありますが、山本さんの率直な意見は?

山本MD:ゴーカートをやっていた身でいうとダブルイエローなので……。ただ、メキシコ、ブラジルとシステムが違っていたというのがちょっと……。最後は人の目の判断なのだろうなと。

──今回はダブルイエローがそのラップを自動的に取り消すというシステムはなかったですね。

山本MD:最後は目視。機械より精度は高いと思っているので厳しいと思うことはあるけど、そこはルールなので飲み込むしかない。そういう意味ではさっき言ったようにマックスがいいレースをしたと思います。

──ここで3連戦が終わりました。

山本MD:3連戦でいうとメキシコ、ブラジル、カタールで1勝2敗。負け越しているので、残り2戦の緊張感がいままで以上に高まったかなというのが正直な心境です。私は2勝1敗で乗り切れると思っていたので。

──泣いても笑っても残り2戦、ホンダF1としてもあと2レースです。

山本MD:泣いても笑っても、しっかりやり切って、結果がどうであれ、最後は笑顔で終わりたいです。

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レース後、隣のホスピタリティハウスにいる山本雅史MDを見つけたメルセデスのトト・ウォルフ代表が握手をしに来た

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残り2戦、いいレースをしようと誓い合った山本MDとウォルフ代表

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