【兵庫・姫路】ハモ漁最盛期! 総漁船数日本一の坊勢漁協 “海底ごみ”問題などへの対策と現状も

【兵庫・姫路】ハモ漁最盛期! 総漁船数日本一の坊勢漁協 “海底ごみ”問題などへの対策と現状も

  • ラジオ関西
  • 更新日:2022/08/06

世界遺産・国宝姫路城で知られる兵庫・姫路市。その南西、瀬戸内海にある家島諸島は海の幸の宝庫だ。

【写真】見るだけでお腹が空きそう!湯引き、天ぷら、小鍋、丼…今が旬の「白鷺鱧」料理

このたび、関西の朝の顔としてテレビなどで活躍する気象予報士・防災士の正木明がパーソナリティを務めるラジオ番組『正木明の地球にいいこと』(ラジオ関西、月曜午後1時~、アシスタント:荻野恵美子)、7月4日放送回に、家島諸島・坊勢島(ぼうぜじま)の坊勢漁業協同組合(姫路市家島町坊勢)代表理事組合長・竹中太作さんが出演。漁業者が直面している問題と対策、また、旬のハモ漁についても語った。

家島諸島は、無人島を合わせた44もの島々で構成される。そのうち人が住んでいる4つの島のうちの1つが坊勢島だ。全国で漁船の数が最も多く、島民のほとんどが漁業関連に携わっている。

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坊勢島(提供:坊勢漁業協同組合)

魚種も豊富。春はサワラ・アジ・サバ・ちりめん、夏はハモ・小エビ、秋はエビ・カニ、冬はカキ・のりなどがそれぞれ旬。一年中、新鮮な魚が捕れると竹中さんはいう。

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坊勢島の漁港(提供:坊勢漁業協同組合)

そのようななか、近年の地球温暖化や栄養塩不足の問題で、漁獲量は全体的に減少。そこで同漁協では、原因の一つと目される「栄養塩」不足への対策として、海底耕運を実施しており、竹中さんによると、効果はあると見ているという。

くわえて、海底ごみ問題も深刻な状況に陥っているのだそう。そこで同漁協では、海底ごみの回収事業にも取り組んでいる。事業では、網にかかったごみを拾って姫路市指定のゴミ袋に収め、休みの日に陸上げする。ただ、それも今では、分解されたプラスチックごみが網に引っかかり、網自体も破れたり汚れたり…一日で網の目が埋まってしまうほどにさえなっていると、竹中さんは深刻な表情で語った。

さらには、釣り人のマナー問題も。竹中さんは「たくさんの方々に来ていただいている。島のために来てくださるのはありがたいが、マナーを守らず、ゴミも処理せず置いて帰られてしまうことも多い」と嘆く。

本土からのレジャー釣り客の中には、禁漁としている場所で釣りを行う者もいるという。魚を育てるためにと、県からの補助を受けて鹿島と三ツ頭島の2か所に設けた『大型魚礁』でのことだ。禁漁を破って侵入し、魚を釣っているケースが散見されるのだとか。情報を得て、注意しようと駆けつけるも、それまでに逃げてしまう場合もあるそう。「漁師たちが真剣に海や魚の環境を守っていることを理解してほしい」と、竹中さんは悲しみを込めて訴えた。

一方で、明るい話題もある。

同漁協では、漁業見学船『第八ふじなみ』を新造し、漁獲の様子を見学したり、水揚したばかりの魚介類をその場で試食できる漁業見学ツアーを行っている。

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新造船「第八ふじなみ」での漁業見学(提供:坊勢漁業協同組合)

これからの季節はハモが旬。漁協では厳選されたハモを、姫路城の別名・白鷺城にちなみ『白鷺鱧』という名でブランド化。同漁協が経営する直売所・食事処『姫路まえどれ市場』(姫路市白浜町)では、白鷺鱧を、湯引き、小鍋や天ぷらなどで味わえる御膳・定食のほか、丼も提供している。なお、7月31日に予定していた『白鷺鱧祭り』は、新型コロナの感染拡大を鑑みて中止とした。

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白鷺鱧(提供:坊勢漁業協同組合)

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写真右上から時計回りに「白鷺鱧御膳」(2500円)「白鷺鱧定食」(1,800円)「ハモ丼」(1,000円)※いずれも税抜(提供:坊勢漁業協同組合)

また、同漁協では、春の時季には、旬のサワラの一部を坊勢ブランド『華姫(はなひめ)サワラ』として展開している。「傷がなく、ちょうど良いサイズで“男前”であることが条件」と、竹中さんは笑顔で説明。条件を満たして『華姫サワラ』となるのは漁獲量のたった1割ほど。春になったら、厳選されたその味わいも楽しみたい。

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