専門家が薦める受験のコロナ対策 消毒液ボトルや曇らない眼鏡ふきも

専門家が薦める受験のコロナ対策 消毒液ボトルや曇らない眼鏡ふきも

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  • 更新日:2021/01/14
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吉祥寺ロフトの合格祈願グッズ売り場 (ロフト提供)

30年続いた大学入試センター試験に代わる「大学入学共通テスト」が1月16日から始まる。一方で、新型コロナウイルスの感染者が急増し、7日に首都圏の1都3県に緊急事態宣言が出された。受験生や家族の不安は増すばかりだ。専門家らの意見を基に感染症対策や受験応援グッズを紹介する。

【一覧表】ロフト店員オススメの受験グッズはこちら

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首都圏にある難関国立大の幹部は、こう語る。

「文部科学省は昨年12月、緊急事態宣言が出ても受験生の移動を制限しないように全国の知事に要請しています。よほどのことがない限り入試は実施されるのではないか」

7日に緊急事態宣言が再度発令されたが、その範囲は限定的。共通テストは第1日程(16、17日)、第2日程(30、31日)ともに予定どおり実施される見込みだ。

私大も一般選抜試験を行う姿勢を示している。早稲田大は6日、万全な対策をした上で実施すると表明した。立教大も「受験生に不安が出ないよう万全な態勢で実施する」(担当者)という。

他方で、不安も強い。私大関係者は明かす。

「試験会場でクラスター(感染者集団)が起こるのが怖い。試験中に体調が悪くなった子がコロナ陽性となったら、影響が出るかもしれない」

受験生の心配は募るばかりだ。例年以上に家族の支えが必要となる。どんなサポートがあるのか。

『がっちり万全な新型コロナ感染対策 受験編20』の著書がある、浜松医療センター(静岡県浜松市)の矢野邦夫感染症内科部長は「マスクに注意してほしい」と語る。最近はおしゃれな布マスクをする人が多いが、コロナ対策としてより良いのは不織布マスク(サージカルマスク)だ。

布マスクに比べてフィルター機能に優れ、体内にウイルスが入ることを防ぐ。パッケージにはウイルスなどをどれほど防ぐかを表す「ろ過率」が記載されている。99%以上のものがより安心だろう。矢野部長はこう話す。

「マスクは複数枚用意してほしい。長時間つけて湿ると通気性が悪くなり、横から空気が入るようになります。これでは意味がない。最低でも行きと帰りでマスクを替えることが必要です」

手指の消毒も欠かせない。各試験会場でも感染症対策はされるが、自分でアルコール消毒液を用意したい。アルコール濃度は60%以上、理想は70%以上だ。表記のないものは濃度が低いものがあるので、使わないほうがいいだろう。

「大変ですが、20分に1回の頻度で消毒液を使うといい。目や鼻をこすっても、ウイルス感染のリスクを抑えることができます。常にこのぐらい消毒してほしいですが、受験シーズンだけでも取り組むと良いです」

総合雑貨専門店ロフトに協力してもらい、お薦めの受験グッズを聞いた。マスクを持ち運ぶための「抗菌マルチファイル」や、マスクに良い香りをつける「シーズン1 マスクリフレッシュ」なども活用できそうだ。「ホルダー付き携帯ボトル レクタングル型」を使えば、消毒液を持ち運びやすい。

吉祥寺ロフト(東京都武蔵野市)の久保田代里子さんが特に薦めるのは、「ふくだけでくもらないメガネふき」などの眼鏡を曇らなくするグッズだ。マスクをしていると眼鏡が曇り、ついついマスクをずらしてしまう人が多い。久保田さんは「これでちょっとした煩わしさが解消できます」。

家にいるときも注意は欠かせない。家庭内感染が多いので、室内でもマスクをするほか、タオルは共有しない、食事は家族と一緒に食べないなどの対策を取ったほうがいい。

他にできることは何か。臨床心理学を専門とする東京工業大教授の齋藤憲司さんが説明する。

「よりどころになる人とつながるものを忍ばせておくといいですよ」

例えば、お守りだ。表にある「おまもる 幸福祈願」にはミニ便箋(びんせん)が付いており、願い事を書いて本体に入れることでオリジナルお守りが完成する。普通のお守りよりもつながりが感じられるだろう。齋藤さんは言う。

「スヌーピーが出てくる『ピーナッツ』の主人公の親友はいつも毛布を持っていますが、あれは慣れ親しんだもので、安心を得ています。同じような効果をお守りでも期待できます。普段の実力を発揮することにもつながります」

ダジャレグッズや願掛けグッズも、バカにできない。五角形で「合格」の言葉に掛けた「金の合格 五角形えんぴつ」や、金のケースに大きく「合格」と書かれた「ビッグサイズ金の合格まとまるくん」などだ。

「笑いは緊張をほぐしてくれます。苦笑いするようなものでも笑えれば効果がある。緊張をほぐす手段はいくつかあったほうがいい。自分にとって良いグッズを見つけておきましょう」(齋藤さん)

睡眠の環境を整えるのも重要だ。精神科医で作家の樺沢紫苑(しおん)さんは、「睡眠不足になると緊張しやすくなります」と指摘する。

不安などで眠れない場合、入浴が有効だ。ゆずとカモミールの香りがついた「だるまバスボール黄」など、リラックス効果が期待できるものを活用しよう。樺沢さんがアドバイスする。

「寝る90分前までにお風呂から上がると、寝るころに睡眠に適した体温になり、良い睡眠がとれる。それでも眠れなければ、楽しいことを想像すると眠りやすくなります」

最後は神頼みだ。ロフトによると、「かみさまと紙垂」といったお札を立てて卓上に置けるものが最近は人気だという。樺沢さんはこう話す。

「神頼みは『できることをやり切ったので、あとはお願いします』とお祈りするもの。やり切ったということを確認することで自信につながり、心も落ち着きます。逆に『何もしていないから、神様お願い』と言っても、それは何もやらなかった自分を再確認するだけで効果はないですね」

うまくグッズを活用したい。(本誌・吉崎洋夫)

※週刊朝日  2021年1月22日号

吉崎洋夫

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