長く愛せる“トレンチコート”の中で、知っておくべき名品とその理由!

長く愛せる“トレンチコート”の中で、知っておくべき名品とその理由!

  • Safari Online
  • 更新日:2022/01/24

チェスターフィールドにバルマカーン、そしてダッフルと、コートには様々な種類があるのはご存知だろう。なかでも、最もディテールの語りどころがあるコートといえば? そう、やっぱり“トレンチコート”の右に出るものはないのではなかろうか。ジェントルかつダンディな男の象徴であると同時に、昨今はストリートにおいても人気を博しているから、その汎用性は無限に近い。となれば、せっかく着るなら、そのアイコニックなディテールがなんたるかを知っておきたい。

■“トレンチコート”とは■

ポイント1:男女ともに永久不滅のスタンダード

ポイント2:男心をくすぐるミリタリー由来のディテール

ポイント3:スーツからデニムまでこなす懐の深さ

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そもそも“トレンチ”の意味って、知ってる? 直訳すると塹壕。これは、戦場において敵からの弾を避け、身を隠すために地面に掘られた深い溝のこと。そのことからわかるとおり、トレンチコートとはれっきとしたミリタリーコートなのだ。

時は第一次世界大戦。塹壕での戦闘用コートをイギリス軍が要求したことから開発された。実はトレンチコートには原型がある。ボタンを使わず、ヒモと留め具を使ってとめる、タイロッケンコートがそれとされている。そしてそれを元に、塹壕(トレンチ)での戦闘にも対応できるように改良が重ねられて完成したのがトレンチコートというわけ。

特徴は耐久性、撥水性、そして軽さも持ち合わせたギャバジン地を採用していること。今となってはトレンチコートをレインコートとして認識している人は少ないが、当時は雨用コートとして重宝されていた。さらに見どころは、そのディテール。胸元にあしらわれたガンフラップや、風雨が入りこみにくいダブル合わせ、そして軍事用備品を運ぶ際に使用されたベルトのDリングなど、トレンチコートを象徴する各ディテールは、戦場における機能性を追求したものとなっている。

そんな背景から民間着として定着した際にも、ハンフリー・ボガード然り、ハードボイルドな男の象徴として扱われた。昨今ではストリートシーンでも浸透し、また、リラックスシルエット人気を受けてラフ&ルースに着る人も多くなっているのも面白い傾向だ。

《元祖“トレンチコート”はもちろんコレ!》
[バーバリー]
BURBERRY

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予定価格30万2500円(バーバリー/バーバリー・ジャパン)

トレンチといえばココ!
全世界共通の名門ブランド!

トレンチコートの源流であるタイロッケンコート。その専売特許を得ていたのがココ。その進化版であるトレンチコート開発においても主導したブランドのひとつであり、いわばトレンチコートの第一人者といって差し支えない。こちらのアイテム名はウエストミンスター。ゆったりとしたオーバーサイズは、ミリタリーとして生まれた当時を想起させる。着丈も長めで、そのシルエットはヘリテージにしてイマドキだ。

●押さえておきたいディテール5●

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前胸に付けられたガンフラップ。ライフルを構えた際にその銃床が当たる部分で、補強に加え衝撃をやわらげる意味を持つ。

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台襟に付けられる金属製のフックは、襟を立たせ風雨の侵入を防ぐ際にしっかりと固定するためのもの。軍服の詰襟にも見られるディテールだ。

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袖先のスリーブストラップ。袖先からの風雨や泥の侵入を防ぐとともに、銃を構えた際に袖が捲り上がりすぎないようにする目的もある。

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下からの風の侵入防止や、無駄なはためきを抑えるウエストベルト。ナイフや水筒、また手榴弾を引っ掛けておく金属製のDリングが付く。(ブランドにより省略されている場合も)

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ストームシールド、別名アンブレラヨークは、読んで字のごとく背中を濡らさないための傘の役割を果たす。動きを抑制しないように、下部分は完全には縫い付けられていない。

ほかにもある
《発祥地イギリスブランドの“トレンチコート”!》
[アクアスキュータム]
AQUASCUTUM

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22万円(アクアスキュータム/オッジ・インターナショナル)

タフにして繊細な生地において
ココの右に出るものなし!

トレンチコート開発に尽力したブランドとして、このブランドも忘れてはいけない。こちらのモデル名はキングスウェイ。撥水性と光沢のある生地は、実に繊細な織り目を披露する。ミリタリー由来のディテールを踏襲しつつも、その上質でエレガントな着姿で数々の名優をトリコにしてきた。

[グレンフェル]
GRENFELL

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16万2800円(グレンフェル/コロネット)

一見して上質だとわかる
ラグジュアリートレンチ!

イギリスにはコートにおける名門ブランドがいくつかあるが、まさにココもそう。1923年創業の老舗が作るトレンチコート・ケンジントン2。こちらは、数々の冒険家をも魅了した軽さとタフさ、そして防水性や防風性に優れたグレンフェルクロスが見どころ。ディテールこそオリジンへのリスペクトを表明するが、艶のある生地感がラグジュアリーな雰囲気も楽しませてくれる。

[マッキントッシュ]
MACKINTSOH

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15万9500円(マッキントッシュ/マッキントッシュ青山店)

トラッドにしてイマドキ顔だから
スーツからストリートまで対応!

ゴム引コートでお馴染みの英国〈マッキントッシュ〉においても、トレンチコートは定番的存在。こちらは2020年春シーズンに向けた新作となるマーチストン。先染めしたコットンの平織り生地は、軽くふっくらとした風合いを楽しませてくれる。ゆったりしたシルエットとともに、英国トラッドにしてイマドキな雰囲気を兼ね備える1着に仕上がっている。

立ち襟の軍服がスーツへと進化したように、ミリタリーウエアが出自となるファッションアイテムは結構多い。トレンチコートはその代表的なアイテムで、その機能から生まれたデザインはトレンドを超越した存在に。だから、永久スタンダードとして男女ともに愛され続けているのだ。

INFORMATION

●オッジ・インターナショナル
URL:https://aquascutum.jp/

●コロネット
TEL:03-5216-6521

●バーバリー・ジャパン
TEL:0066-33-812819

●マッキントッシュ青山店
TEL:03-6418-5711

写真=正重智生 スタイリング=田川 匠 文=安岡将文
photo : Tomoo Syoju(BOIL) styling : Takumi Tagawa  text : Masafumi Yasuoka

Safari Online 編集部

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