19日の秋田県内は午後に天気が急変した。大気の状態が非常に不安定で、昼過ぎから局地的に雷を伴った激しい雨が降った。秋田市の一部地域では、記録的短時間大雨情報が出されたほか、道路やアンダーパスが冠水する被害に見舞われた。
19日午後1時ごろから秋田市で降り始めた雨は、局地的な大雨となった。レーダーを見ると、秋田市付近は午後2時ごろから真っ赤な状態になった。
この大雨の影響で、秋田市の道路ではさまざまな被害が出た。
田口慧一記者:
「秋田市の秋田中央道路トンネルが、再び大雨のため通行止めとなっています。県庁方面には大渋滞の列が延び、車はほとんど動いていない状況です」
なお、トンネルの中の安全が確認されたとして、午後5時に通行止めは解除された。
一方、通称・新国道でも被害が出た。
竹島知郁アナウンサー:
「道路が川のようになっています。そして、前方左側、もう1車線あるんですが、水で車線が分からない状況です」
大雨の影響は、アンダーパスにも…。
竹島知郁アナウンサー:
「秋田市外旭川のアンダーパスです。アンダーパスに、排水しきれなかった水がどんどんあふれ出しています。この影響で道路が寸断されています」
外旭川のアンダーパスでは、車1台が水没していた。
秋田市西部付近では、1時間に約110ミリの猛烈な雨が降ったとみられ、「記録的短時間大雨情報」が発表された。
秋田市将軍野の住宅街一帯が冠水し、午後3時には秋田市の河辺・雄和を除く全ての地域に避難指示が出された。
局地的な大雨は、大館市でも降った。道路が波打つほど強く雨が降りつけた。
1時間に降った雨の量は、秋田市仁別で68ミリ、北秋田市脇神で57.5ミリ、大館市で57ミリなど、県内4地点で9月の観測史上最大の降水量を観測した。
交通機関にも影響が出た。午後5時現在の情報は以下の通り。
JR男鹿線は、秋田駅と男鹿駅の間の全線で運転を見合わせている。奥羽線は、秋田駅と青森県の弘前駅の間の上下線で運転を見合わせている。このほか、花輪線・五能線などにも影響が出ている。
秋田地方気象台は、19日の夜のはじめごろまで土砂災害や河川の増水に警戒するよう呼び掛けている。