
石川県珠洲市で連日、復旧作業が進められているなか、市内の宿泊施設では、地震発生後、予約のキャンセルが出始め、観光業にも影響が及んでいる。7月20日からは鳥居が崩落する被害があった春日神社の例祭行事「飯田燈籠山祭り」が行われる予定だという。
能登地方で発生した最大震度6弱の地震から5日目、珠洲市内では連日、復旧作業が進められている。一方、宿泊施設ではキャンセルが相次ぐなど、影響が観光業に及んでいる。
地震から5日目の23日。珠洲市内では、この日も復旧に向けた作業が各地で行われていた。
住宅の裏山で大きながけ崩れが起きた現場では。応急処置として土砂の撤去作業が行われていたが…。この日の午後からは二次災害を防ぐために土のうの設置が行われていた。
復旧が進む一方で、地震の影響が出ているところも。
40年近く珠洲市で民宿を営んでいる「まつだ荘」。地震による影響で、22日までに15人ほどが予約をキャンセルしたという。
奥能登ではこれからの時期、祭りも多く、書き入れ時でもある。
珠洲市では7月20日からおよそ16メートルにもなる巨大な山車をひいて練り歩く飯田燈籠山祭りが行われる。
春日神社の祭礼行事として400年近く続く祭りだが、神社では、鳥居が崩落するなどの被害が出ている。
3年ぶりの開催を前に起きた地震。祭りの関係者は、「祭りで使う道具などに被害がなかったことだけが救いだ。何としてでもやりたいという思いでみんな頑張っている」と話していた。
23日夕方にも震度1の地震があった珠洲市。観光業などへ影響が及ぶ中、1日も早い収束を願い、復旧作業が続けられている。