現実を目の当たりにして大号泣した納棺の日。弟は本当に亡くなってしまったんだ

現実を目の当たりにして大号泣した納棺の日。弟は本当に亡くなってしまったんだ

  • レタスクラブ
  • 更新日:2023/03/18
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弟を棺に入れるその時 / (C)きむらかずよ/KADOKAWA

家を出ていく2人、遠ざかるエンジン音。弟と一緒に事故で亡くなった女の子

お酒を飲むと財布のヒモがゆるくなる父、よその子でも平気でしかり飛ばす母、素直になれない姉、そしてヤンチャだけど誰からも好かれた弟。

そんな家族の日常を変えたのは、深夜にかかってきた警察からの電話でした。

「息子さんが事故に遭われまして…。もしかしたら容体が危ないかもしれません…」

慌てて病院に駆けつけるも、そこには冷たくなった弟がいました。よくよく聞くと、警察が電話してきていた時には亡くなっていたという衝撃の事実が…。

大反響だった本編『16歳で帰らなくなった弟』では描かれなかったエピソードをご紹介します。

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弟に触ると冷たくて、でも実感がなくて / (C)きむらかずよ/KADOKAWA

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現実を目の当たりにしたのは… / (C)きむらかずよ/KADOKAWA

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少なくともわたしは、このとき初めて / (C)きむらかずよ/KADOKAWA

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弟の死を確信した瞬間だった / (C)きむらかずよ/KADOKAWA

――日常を過ごす中で、まさか弟さんが事故にあい、ご自身が遺族になるとは想像したこともなかったと思います。当時、そのような状況に巻き込まれた時の心境、そして受け止めるまでの思いを教えていただけますでしょうか…?

「巻き込まれた時は実感がなく、ただ周りの大人たちの動きを見ていました。

その時の様子はとても鮮明に覚えています。

ああ、死んだんだ、と感じたのは、納棺の時です。

家でまだ寝ている状態の時って本当に寝ているみたいだったので。

でも、納棺師の方達が弟の体を持ち上げた時、それはもう「ご遺体」だったんですね。

生きてる人間はあんな真っ直ぐに持ち上がらないですから。

それが、ああ、もうここに命はないんだ、と実感しました」

――賑やかなご家族で、普通の日々を送られていた中突然事故が起こってしまって…。弟さんがお亡くなりになってから「本当に弟はいなくなったんだ」実感されたのはどのような時でしょうか…?

「家がシーンと静かになりました。

毎日8時になると来ていた友達も来なくなって、家族1人がいなくなるって、こんなに家の中が変わるのかと思いました。

でも、なくなってからも弟が『ただいま』と帰ってくるような気配を何度も感じました。

きっとそれは他の家族も同じだったのではないかと思います」

かけがえのない存在だった弟さんをある日突然亡くしたきむらさん。

私たちが毎日当たり前と感じていることは、実は当たり前じゃないのかもしれません。

家族との毎日は、ある日突然なくなるものなのかもしれないという可能性について考えさせられます。

著=きむらかずよ/『16歳で帰らなくなった弟 外伝』

【著者プロフィール】

きむらかずよ

イラストレーター。小学1年生の時にプレゼントされた漫画『うわさの姫子』に衝撃を受け、漫画やイラストを描くように。現在は3人の子育てをしながら、新米保育士としても奮闘中。交通事故で亡くなった弟のことを綴った「16歳で帰らなくなった弟」にてデビュー。

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