ファッション・美容業界でも強まる広範にわたる環境志向

ファッション・美容業界でも強まる広範にわたる環境志向

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2021/05/04
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ファッション・美容関係のブランドや小売店は、温室効果ガス排出量を削減し、より環境に配慮する取り組みを進めている。

消費者に対してサステナブルな選択肢を提供できるよう、環境に配慮した持続可能な原材料の使用や、地球にやさしい包装、プラスチック使用量の削減、リサイクル素材でできた衣料の開発といったアイディアが積極的に推進されているのだ。

Jクルー(J.Crew)が発表した最新の持続可能性目標には、小売部門を2030年までに完全にカーボンニュートラル化することが含まれている。これ以外にも、2025年までに主要な繊維素材を100%持続可能な形で調達すること、同じく2025年までにカシミアおよびチノクロス(厚手の綾織り綿布)製品の90%以上をフェアトレード認証施設で製造すること、2030年までに包装に使われるプラスチックと紙を100%持続可能な形で調達することなどが掲げられている。

Jクルー・グループのCEOを務めるリビー・ワドル(Libby Wadle)は、「我々は、持続可能性に関してポジティブな変化をもたらすことができる多くの分野が存在することを知っている。サプライチェーンの根本的問題に取り組み、業界全体の循環型経済への移行を推進していくことが必要だ」と述べた。「現在は、我々の製品、サプライチェーン、そしてアパレル業界全体にとって最も影響の大きい問題に取り組むため、戦略を練っているところだ」

一方、美容小売チェーンのアルタビューティーは、持続可能性へのコミットメントと、業界に革新的ソリューションをもたらすことをさらに進めることを明らかにした。同社は2021年3月、ループ(Loop)と提携し、消費者が返却・再利用可能な包装で製品を販売すると発表した。

アルタビューティーは、米国環境保護庁(EPA)のグリーンパワー・パートナーシップに名を連ねる30の小売企業のひとつだ。これは、電力源として太陽光や風力といった再生可能エネルギーを利用するブランドや小売業者を認定する制度で、ファッション・美容関連企業としては、ほかにウォルマート、ターゲット、メイシーズ、エスティローダー、バーバリー、H&M、セフォラ、REIなどが選ばれている。

アルタビューティーの広報担当者は、「我々は、これまでのサステナビリティに向けた歩みに自信を持っています」と述べる。「2020年秋、我々は『コンシャス・ビューティー・アット・アルタビューティー』を立ち上げました。これは、クリーンさ、動物実験ゼロ、ヴィーガン、持続可能な包装、ポジティブインパクトといった多くの重要な判断基準について、より透明性の高い選択肢をお客様に提供するための包括的プラットフォームです」

加えて、すべてのファッション・美容関連企業が直面しているグローバルな問題が、廃棄物だ。

アルタビューティーの広報担当者は、「我々は、2025年までにアルタビューティーコレクションを含めた販売商品すべての包装の50%を、リサイクル素材または生物由来素材を使用したもの、あるいは、リサイクル・詰め替えが可能なものに転換することを宣言しました」と述べる。

時には、小さな変化が大きな影響を及ぼす。

「美容商品の包装は、その好例だ」と述べるのは、ノイヤ(Noyah)の創業者ジョシュ・ゴードン(Josh Gordon)博士だ。同社は、食品グレードの原材料を使用した口紅やリップグロス、リップバームを製造・販売する企業で、環境配慮のため、包装に竹や紙、サトウキビ等の天然素材を使用している。

「リップバーム容器を製造する際に消費後リサイクル(PCR)素材の含有量を増やすといった簡単な取り組みは、ジャケットのポケットに入れたリップバームの大きさを考えれば、取るに足らないように思える。だが、そんな風に持ち歩いている人がどれだけたくさんいるかを想像すれば、このような一見小さな決断が大きなインパクトを伴うことがわかる」と、ゴードンは述べる。

健康・美容関連商品を扱う小売チェーンのCVSファーマシーを傘下に持つCVSヘルスは、2030年までに環境負荷を50%削減すると発表した。さらに同社は、特設ページ「CVS.com/gogreen」を開設し、サステナブルな商品、家庭や店舗でのリサイクルの方法、ゴミの減量法などを紹介している。

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