特集 ウロコからコラーゲンを抽出 新たな取り組み【熊本】

特集 ウロコからコラーゲンを抽出 新たな取り組み【熊本】

  • TKUテレビ熊本
  • 更新日:2021/09/15
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テレビ熊本

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捨てられる魚のウロコから、人体を構成するタンパク質のひとつであるコラーゲンが抽出され、製品が天草市で販売されています。

新しい産業を目指して取り組む親子を取材しました。

天草市最南端の牛深。

漁業が盛んで、港は活気にあふれています。

【ビーチトップ合同会社 浜崎 義昭さん】

「ウロコのコラーゲン作りは、棒受け網漁の手伝いの最中に出るイワシのウロコをどうにかできないかというところから始まりました」

牛深は養殖が盛んで、ブリやマダイ、シマアジなど種類も量も豊富。

年間を通して出荷しています。

魚を加工販売する会社もあり、その際に大量のウロコが出ます。

【あまくさ魚園 関 智俊 社長】

「今までは産業廃棄物として捨てていました」

「ウロコをどうにかしたい」と漁師たちから相談を受けた浜崎さんは、5年ほど前、本の中に「ウロコからコラーゲンを抽出できる」という文章を見つけました。

早速、実績がある鳥取県の『ルウ研究所』に相談。

試行錯誤を重ね、ウロコをコンクリートミキサーで水洗いする方法にたどり着きました。

3時間から5時間ほど洗浄した後、さらに高圧洗浄機で不純物を落とします。

【ビーチトップ合同会社 浜崎さん】

「ウロコ自体をきれいに洗浄することが、未知の世界だった。きれいな状態に持っていくだけで約2年かかりました」

その後、脱水機で水を切り、乾燥室で水分がなくなるまで2日から3日かけて乾燥させます。

乾燥が終わったら光を下から当ててウロコを透かし、手作業で不純物を取り除きます。

根気のいる作業を手伝うのは、娘の有理子さんです。

【浜崎 有理子さん】

「航空会社に勤務していた時に、父がSDGsの取り組みの一環として魚のウロコからコラーゲンを抽出する活動をしているということを聞いて・・。ちょうど(コロナの影響で)在宅勤務も増えてきた時だったので、自分も力になれないかと手伝う決意をしました」

1回の作業で使うウロコは、乾燥前の重さで30キロ~40キロ。

乾燥すると約半分の重さになります。

抽出に適したウロコが合わせて100キロになったら、『ルウ研究所』に送り、コラーゲンを抽出してもらいます。

【あまくさ魚園 関社長】

「有効利用できてうれしく思います。今後とも加工を通じて、こういったリサイクルができれば、大変有意義だと思います」

【深川水産 深川 英穂 社長】

「環境を汚さないよう配慮してますので、SDGsで、環境保全に役立てていければと期待しています」

ルウ研究所によりますと、ウロコから抽出したコラーゲンには、動物性のものと比べて老化防止効果があるとされるメチオニンが5倍、成長促進効果があるとされるスレオニンが27倍も含まれているということです。

また、天然のグルコサミンも含まれていて体に吸収されやすいのも特長で、そのまま飲んだりジュースやコーヒーに混ぜて飲んでもいいそうです。

【原田カメラマン試飲】

「トロっとしているイメージでしたが、サラッとして飲みやすく、さっぱりしています」

浜崎さんは会社を立ち上げ、おととしからコラーゲン製品の販売を始めました。

【ビーチトップ合同会社 浜崎さん】

「捨てられていた廃棄物や未利用の資源を、天草の宝にするために開発に取り組んでいくと同時に、天草の雇用を生み出すきっかけになれば」

出来上がったコラーゲンは、300ミリリットル入り4320円で(税込み)地元のコンビニで販売していますが、インターネットでの販売も検討中です。

天草の新しい産業になるのか注目です。

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