一歩入ればタイムスリップ コツコツ集めた黒電話や火熨斗、1万点の中にはお宝も 自費で資料館 宍粟

一歩入ればタイムスリップ コツコツ集めた黒電話や火熨斗、1万点の中にはお宝も 自費で資料館 宍粟

  • 神戸新聞NEXT
  • 更新日:2022/11/25

昔懐かしい農機具や漁具、使い込まれた日用品、歴史を感じる玩具…。どれも兵庫県宍粟市の男性が趣味で収集したコレクションだ。今春、市内の空き家を改修し、古い道具や用具を展示する「民俗資料館」を自費でオープンさせた。昭和の大修理以前に使われていたとされる国宝・姫路城の古材や、巨大な神代杉(じんだいすぎ)のついたてなど貴重な代物もある。展示数は「おそらく1万点以上。数えられない」と笑う。(村上晃宏)

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1万点以上を展示する「四季の里 好古館」を開設した内海照也さん=宍粟市山崎町野々上

宍粟市山崎町野々上の「四季の里 好古館(こうこかん)」。近くに住む造園業の内海照也さん(66)が今年5月にオープンさせ、館長を務める。

内海さんは6年ほど前、仕事先の民家で、使い込まれた古い木製の「せいろ」を見つけた。「昔の人は物を大事にしながら使い込んできた。その精神を感じ取れる資料館を開館したい」と、仕事で訪れた家々で、蔵や納屋で眠る農具や民具を譲ってもらえるよう依頼。中には同様の収集家もおり、遺品整理をする中で譲り受けた物もあるという。

好古館は空き家2軒を使い、改修費用などに数百万円をかけて完成させた。市外の民俗資料館の関係者から助言を受け、展示物を分類したり、年代ごとに並べたりした。

古美術品や台所用品、食器など部屋ごとに種類を分けて展示。昔のアイロン道具「火熨斗(ひのし)」や昭和期の懐かしいダイヤル式黒電話、足踏み脱穀機など多岐にわたる。多彩な種類の石や大きな船のかじ、とっくりといった変わり種もある。

姫路城で昭和の大修理以前に使われていたとされる古材は、修理に携わったとされる兵庫県太子町の大工が持っていたといい、往時をしのばせる。水中や土中にうずもれて長い年月が過ぎた杉材「神代杉」のついたては縦1メートル、横4メートルと圧倒的な迫力だ。

「年配者はタイムスリップした感覚になれる。昔の技術や工夫も感じ取ってほしい」と内海さん。「将来的には資料館と呼べるぐらい展示物や解説内容を充実させたい」とほほ笑む。

土日の午前10時~午後5時に開館。見学の際には維持管理費の寄付金を募っている。空いた部屋はカルチャー教室や作品の展示場として有料で貸し出している。

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