最近の日本車がヤバイくらいいい! デザインのプロが絶賛する外観の国産車5選

最近の日本車がヤバイくらいいい! デザインのプロが絶賛する外観の国産車5選

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  • 更新日:2023/11/21
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この記事をまとめると

■現行の国産車のなかから良いデザインだと思えるクルマを5台紹介

■世界で活躍するデザイナーからも高評価を得ているモデルがある

■最近の流行りは煌びやかな豪華な見た目ではなく原点回帰の方向にある

日本車でデザインがズバ抜けていいモデルを勝手に選出

じっくり練り込まれ、大人の鑑賞に耐えうる優れたデザインといえば、かつては欧州勢など輸入車の特権と言える状況でした。しかし、たとえば新型プリウスなど、最近の日本車もずいぶんとカッコよくなったという声もあります。そこで今回は、現行の国産車からグッドデザインの5台を選んでみました。

社長の「本来の姿に戻るべき」の声に応える

まず最初は、トヨタのランドクルーザー250シリーズを取り上げます。8月に世界初公開されると、プリウス同様にそのスタイリングは大評判で、発売前ながら先日のジャパンモビリティショー会場で目にした方も多いのではないでしょうか?

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豪華路線にあったプラドシリーズから一転、原点回帰をテーマとした250シリーズは、先行した300シリーズを上まわるボクシーさに変身。ただ、単に直線だけでまとめるのではなく、ボンネットフード先端の丸みやショルダーラインの凹面など、筋肉質的に引き締まったボディが魅力です。

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また、丸形ランプを採用したフロントが話題ですが、縁取りをすることでボディと別体になったようなリヤパネルもじつにユニーク。立体的なスタイルをより強調しているのがキモです。

ホンダのシンプルデザイン路線の筆頭に

2台目は、ホンダのステップワゴンです。初代は1990年代のクリエイティブ・ムーバーシリーズとして道具感あふれるスタイルが特徴でしたが、最近は少々蛇足気味に。そこで、ランクル同様原点回帰的なモデルチェンジとなったのが現行の6代目です。

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クリーンなボックスシェイプは、最近のホンダデザインをもっとも先鋭的に示したもの。徹底して磨き込んだ面に細くシャープなキャラクターラインを刻んだボディは強いカタマリ感を持ち、初代や2代目をオマージュした縦長のリヤランプがよく似合います。

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もちろん、箱型といってもフロントの絞り込みなど滑らかな曲面が巧妙に取り込まれており、とくに「エア」では柔らかな表情が出色です。販売苦戦は装備など商品企画に理由があると聞きますが、それが本当ならもったいない話ですね。

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世界の一流デザイナーも納得なデザインは必見

美しさの徹底追及は日本車に馴染まない?

3台目はマツダからMAZDA3を取り上げます。3代続いたアクセラからグローバルネームに変更した同車は、2タイプのボディで構成されますが、今回はファストバックに注目したいと思います。

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低いノーズと小さなキャビン、広いリヤピラーからなる佇まいはじつに古典的なエレガンスさを感じさせますが、「引き算の美学」により強いカタマリ感と現代的な面の表情を獲得。元アウディデザイナーの和田 智氏をして「世界最高峰」と言わしめた理由もそこにあるようです。

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まるで美しいイタリア車のようなスタイリングとなっているのですが、残念なことに実際の人気はいまひとつな様子。どれも似たようなスタイルに食傷気味のマツダ車ですが、もっと素直に評価されるべきクルマでしょう。

プロフェッショナルに徹した超機能美スタイル

次は、スズキのジムニーです。2018年、じつに20年ぶりにモデルチェンジした4代目は、乗用車的だった先代に対し「プロの道具」をデザインコンセプトに原点回帰を果たしました。

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カッチリしたスクエアボディは、ドライバーがクルマの姿勢を正確に把握するため。ただ、窓フチやショルダーラインなど、細部に丁寧なRを施すことで、必要以上の堅さは感じません。両端が切れ上がったバンパーと相似形のフロントパネルも軽快で、伝統の5スロットグリルやクラムシェルフードも健在。

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よくもまあ軽規格内にこれだけの造形ができたものだ……と思わせるジムニーですが、グッドデザイン金賞受賞がそれを裏付けているようです。

歴代スズキ車をオマージュした異色作

最後はスズキからもう1台、イグニスを取り上げます。2016年、ハスラーとエスクードの間を埋める新ジャンルとして登場したコンパクトクロスオーバーです。

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デザインコンセプトは「シンプルアイコニック、シンプルスタンダード」。大きな球体をスパッと切ったようなフォルムのなかに、1980年代的なフロントグリル、シャープで豊かなショルダーライン、大きく張り出したフェンダーを盛り込み、コンパクトながら安定感のあるスタンスを実現しています。

リヤピラーの3本フィンなど、過去のスズキ車のモチーフを取り入れたのは先代のアルトと同じ手法。販売的には苦戦中ですが、欧州車のような合理的デザインはもっと評価されるべきでしょう。

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さて、こうして5台をまとめてみると、いずれも原点回帰がテーマになっている点に気が付きます。豪華路線や個性の追求を尽くしたいま、こうした姿勢が重なるのは決して偶然ではないでしょう。いまこそ表層的ではない、本質的なデザインが期待されているのです。

すぎもと たかよし

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