Shinji Kitamura
[東京 21日 ロイター] - 午後3時のドル/円は、前日ニューヨーク市場終盤からドル安/円高の147円後半で取引されている。米感謝祭を控えた持ち高調整的な円の買い戻しが続き、ドルは一時147.24円まで下落し、9月14日以来2カ月ぶり安値を更新した。
ドル/円はこの日もじり安。多くの市場関係者が取引を手控えるとされる米国の感謝祭を前に、これまで円を売り込んだ向きの買い戻しが断続的に入ったという。
米10年債利回りが一時4.38%台と、17日につけた2カ月ぶり低水準に再接近したことも、ドルの上値を圧迫した。主要通貨に対するドルの値動きを示すドル指数は2カ月半ぶりの安値を更新した。
中国人民元が対ドルで4カ月ぶりの高値に迫ったことで、ドル売りが対円に波及したとの見方も出ていた。
中国人民銀行(中央銀行)はきょうも元の基準値(中間値)を大幅な元高方向に設定した。「中国が5%近い成長を維持するには、一段の金融緩和が必要。一時的な通貨高誘導で、緩和後に多少は通貨安が進んでも良い状況を作ろうとしているのではないか」(外銀アナリスト)との声が聞かれた。
テクニカル面に着目した売りもあったという。ドルが10月31日と11月13日の高値をピークに反落する「ダブルトップ」を形成したことで、目先の下値めどが、10月3日安値の147.30円、節目の147円などへ広がったという。
ドル/円 ユーロ/ドル ユーロ/円
午後3時現在 147.78/147.79 1.0954/1.0958 161.89/161.93
午前9時現在 148.38/148.39 1.0943/1.0947 162.38/162.42
NY午後5時 148.37/148.39 1.0938/1.0942 162.30/162.34