【三国ボート・SGチャレンジC】田原成貴氏「峰竜太選手は〝純粋な少年ヒーロー〟」

【三国ボート・SGチャレンジC】田原成貴氏「峰竜太選手は〝純粋な少年ヒーロー〟」

  • 東スポWEB
  • 更新日:2023/11/21
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笑顔でおなじみのポーズを決めた峰竜太

ボートレース三国のSG「第26回チャレンジカップ」が21日に開幕。蒲郡SGボートレースダービーで劇的Vを達成した峰竜太(38=佐賀)が初日ドリーム1号艇。そんなスーパースターに対し、ボートレースファン歴45年の元天才ジョッキー田原成貴氏(64)は最大の賛辞を送る。ダービーVから続く〝峰劇場〟を信じて疑わない田原氏。その熱い思いをお届けする。

【田原成貴氏が熱く語る】長らくボートレースを見てきたが、こんな感情は初めてだった。先日のボートレースダービーの優勝戦、峰竜太選手が1着でゴールした瞬間、オレは不覚にも泣いてしまった。なぜ涙が出たのだろうか。いまだに理由がよく分からない。ただただ感情が揺さぶられ、けがれのない純真な気持ちになったのだ。

峰竜太――。どこまでもドラマチックな男だ。やはりこの男はスターになる星の下に生まれてきたのだろう。SG復帰戦で劇的Vを遂げたばかりか、全国24場V、通算100Vというオマケまでついた。ダービー直前の大会で優勝戦1号艇ながら敗れていたが、それも含めて「持っている男」と言わざるを得ない。

ダービー開幕の数日前、私はボートレース蒲郡の企画で彼と対談した。彼は力強く「勝ちます」と宣言したのだが、その表情は自信にみなぎっており、1ミリたりとも自分の優勝を疑わない真っすぐさを感じた。まるで少年だ。公園の砂場で「日本一高い山を作るんだ」と本気で信じているような純粋な男の子。目はランランと輝き、明るい未来を一直線に見つめている。そう、彼は「少年ヒーロー」なのだ。何の打算もなく、純真な心でボートと向き合い、すべてをなぎ倒した。かつて勝負師はたくさん存在したが、彼のような少年ヒーローはいなかった。正直で人間味あふれる彼の言動に胸を打たれたオレは、優勝を目の当たりにして自分でもビックリするほど感情的になってしまったのだ。

対談の中で私は峰選手のターンを「未来を切り裂く」と表現した。だが、そのターンはさらに進化した。ボートレースダービーで己に打ち勝ち、予選トップ、準優勝戦1号艇、優勝戦1号艇とパーフェクトな優勝を成し遂げ、未来を切り裂くターンは「未来を切り拓くターン」に変わったのだ。これまで数々の失敗を犯し、苦境に陥ったが、そのたびに彼は少年のような真っすぐな心で立ち上がってきた。もしかすると、彼はまたミスをするかもしれない。でも、必ず苦難を乗り越えるだろう。信じる心は最強なのだ。

チャレンジカップの初日ドリーム戦。彼は自分の心のように真っ白なカポックを身にまとう。誰がスタートをいくか、誰がまくるか、差すか。そんな考察はもうやぼだ。少年ヒーローは一切の邪念を振り払い、1Mまで真っすぐに進み「未来を切り拓くターン」で勝利を収めるだろう。オレを含め、多くのファンはそう信じているはずだ。

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