世界初?! 国産コーンのトルティーヤで食べるタコスランチが楽しめる『キタデ タコス 下北沢店』

世界初?! 国産コーンのトルティーヤで食べるタコスランチが楽しめる『キタデ タコス 下北沢店』

  • さんたつ by 散歩の達人
  • 更新日:2022/06/23

小田急線下北沢駅を中心とした3駅間、全長約1.7kmにおよぶ線路跡地の再開発によって誕生した「下北線路街」。その最後の開発エリアとなっていた下北沢駅南西口のNANSEI PLUS(ナンセイプラス)が2022年5月28日に全面オープンを果たした。今回は、そんな同エリアに3月にオープンしたばかりのタコス食堂『KITADE TACOS 下北沢店』を紹介する。

イーストトーキョーを代表するタコスの名店が下北沢に登場!

下北沢駅南西口から徒歩1分ほどの場所で営業を行う『KITADE TACOS 下北沢店』は、神田金物通りで営業を行う『北出食堂』の名物であるタコスに特化した新業態店だ。2020年8月に1号店となる東京駅店が、9月にセントラルキッチンを兼ねた2号店の日本橋・小伝馬町店がオープンしている。

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3店舗目の出店先となるNANSEI PLUSは、世田谷代田駅方面に続く遊歩道の起点となる場所に広がるエリア。同じ下北沢駅前といえど東口とは異なり、住宅街の風情を残したのどかな雰囲気が漂う。近隣にはさまざまなジャンルの飲食店や施設が建ち並び、朝から夜まではしごしながらゆったり楽しめるようなつくりも魅力だ。

店主の北出茂雄さんは、そんなこのエリアのコンセプトや雰囲気が出店の決め手になったと話す。「下北沢周辺の再開発エリアにもさまざまなカラーがあって、そのなかでもこのエリアは“街に根差す”というようなコンセプトで開発が進められていたんですね。それが僕たちのお店のコンセプトにもマッチするなと思ったんです」。

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店の両側で開け放たれているドアと大きめの窓がオープンな雰囲気を感じさせる。外には4~5人が座れそうなテラス席もあり、晴れた日には開放的な空気のなかで飲食を楽しむことができそうだ。

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店内には、カウンター席とテーブル席を用意。カウンターには、珍しい酒瓶が大量に並んでいる。「タコスと相性のよいメキシコのスピリッツ(蒸留酒)を置いています。最初はテキーラだけだったんですが、段々と増えてしまって。アガベ(リュウゼツラン)を主原料としたメスカルや、現地メキシコでもなかなか出合えないライシージャなど珍しいお酒もありますよ」と北出さん。

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ドリンクはほかにも、メキシコビールやメキシコらしいカクテルをはじめ、ワインやソフトドリンクなどが揃う。NY・ブルックリンにあるレストラン『bozu』の姉妹店だけあり、そのラインナップにはどこかアメリカっぽさも感じられる。

誰も挑戦したことがない“国産コーンのトルティーヤ”を開発

『KITADE TACOS』が提供するタコスの最大の魅力は、北海道産トウモロコシを使って1枚ずつ手作りされるトルティーヤだ。本場メキシコでは、薄焼きでやわらかい生地のトルティーヤを皮に用いる。ちなみに、ハードタコと呼ばれるカリカリのかたい皮を使用したタコスはアメリカで生まれた食べ方で、本場メキシコでは一般的ではない。

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そのトルティーヤの原料となるコーンフラワーは、トウモロコシの粒を挽いて作られる。当初、『北出食堂』ではメキシコ産のコーンを仕入れて粉から手作りしていた。しかし、NON-GMO(遺伝子組換えではない)トウモロコシ使用を謳っていた企業による改ざん問題をきっかけに、北出さんたちは安心・安全に食べられる国産原料をもとにしたトルティーヤを作れないかと考えるように。

ところが、日本のトウモロコシは甘味が強い品種が主流。コーンフラワーの原料にふさわしい、「香りが高く、肉厚で甘くない」条件を満たす品種を栽培している農家は簡単に見つからなかったという。そんな苦労の末に出会ったのが夕張で農園を営むある農家だった。植物そのものを肥料の一種として利用する手法を緑肥(りょくひ)と呼ぶ。この農園では、栄養をたっぷり吸った茎や葉を緑肥に使用し、実の部分はコーングリッツやお菓子、飼料などに使用していた。品種的にもコーンフラワー作りにぴったりだったことから、こうして世界初とも言える国産コーンのトルティーヤが完成することになった。

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タコスプレート(プラントフォーワード・テンペ)1430円。

進化したトルティーヤを存分に堪能できるランチメニューは、チキンやポークなど4つの具材から選べるタコスプレートがおすすめ。今回は、プラントフォーワード・テンペをチョイスした。プラントフォーワードとは、動物性の食材を植物性に置き換えた料理を摂ることで、健康維持やダイエットのみならず、環境にも配慮するという欧米で浸透している食事の考え方。肉を食べ過ぎた日の翌日に実践するなど、誰でも気軽に取り入れやすい食事法だ。

シルバーのトレーで出てきたタコスは、まさに野菜たっぷりの健康プレート。お好みでサラダをのせ、4種のソースをかけていただくスタイルだ。トルティーヤは以前に比べて黄色みが濃く、コーンの風味をはっきりと感じられる。大豆を原料とした発酵食品であるテンペが肉にも負けない旨味と食べ応えをプラスして、ボリュームも満点。午後の活力につながるはずだ。

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安心・安全に食べられる国産コーンのトルティーヤを作ったり、プラントフォーワードという新しい食事法を取り入れたりと、日本ではまだ広く知られていないことに積極的に取り組む同店。ただ美味しいものを提供するだけでなく、今まで知らなかったことにも目を向けさせてくれる。そんな魅力にあふれた店だった。

『KITADE TACOS 下北沢店』店舗詳細

KITADE TACOS 下北沢店(キタデ タコス)
住所:東京都世田谷区北沢2-21-22/営業時間:11:30~21:00LO(ドリンクは21:30LO)/定休日:年末年始/アクセス:小田急電鉄小田急線・京王電鉄井の頭線下北沢駅から徒歩1分

取材・文・撮影=柿崎真英

柿崎真英
ライター
宮城県仙台市出身。2019年よりフリーランスライター・エディターとして活動中。月刊誌やニュースサイト編集者としてのバックグラウンドを活かして、Webメディアや雑誌などに寄稿を行う。

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