
押し倒しで高安を下した熱海富士(右)=両国国技館(鴨志田拓海撮影)
大相撲秋場所10日目(19日、両国国技館)再入幕の東前頭15枚目熱海富士(21)が元大関の平幕高安(33)を破り、9勝1敗で単独トップに立った。
時間前から互いに気合の入った状態で迎えた1敗同士の一番。互角の立ち合いから、押して出る高安の圧力に耐えた熱海富士が、最後は引きにいった相手をそのまま押し倒した。
かど番の大関貴景勝(27)は平幕宇良(31)を取り直しの末、立ち合いすぐのはたき込みで7勝目(3敗)。同じくかど番の霧島(27)は新小結錦木(33)の力強い一気の寄りに屈して4敗目(6勝)を喫した。新大関豊昇龍(24)は関脇若元春(29)を圧巻の寄り倒しで下して4勝目(6敗)。若元春は4敗目(6勝目)。元大関の平幕朝乃山(29)は関脇大栄翔(29)ののど輪に押し込まれた後、突き落とされて5勝5敗となった。
トップは1敗対決を制した熱海富士。次いで2敗の高安、3敗で貴景勝、北勝富士(31)、阿武咲(27)、遠藤(32)、剣翔(32)の5人が追う展開となっている。