今年の秋華賞は「忘れな草賞」の成績に注目。血統も十分な2頭に激走の気配

今年の秋華賞は「忘れな草賞」の成績に注目。血統も十分な2頭に激走の気配

  • Sportiva
  • 更新日:2021/10/14

10月17日、阪神競馬場でGⅠ秋華賞(芝2000m)が行なわれる。

このレースは通常は京都で行なわれるが、京都競馬場改修の影響もあり、今年は26回目にして初の阪神開催。ちなみに、トライアルのGⅡローズSは通常、阪神の芝1800mで開催されるが、今年は中京の芝2000m。距離は変わらないが、左回りの中京から右回りの阪神に替わるので、トライアルもちょっと参考にしにくいと言える。特殊な年となる今回は「阪神/芝2000mとの相性」を最重要ポイントに検討してみたい。

◆大本命ソダシは秋華賞で本当に勝てるのか。追い風となる材料はいっぱいあるが…

3歳牝馬の阪神/芝2000m戦といえば、春にリステッドの「忘れな草賞」という重要な一戦がある。このレースの勝ち馬は1994年のチョウカイキャロルなど、過去5頭がGⅠオークス(東京/芝2400m)を勝利。そのうち2015年のミッキークイーンは秋華賞も勝利している。

その他、2008年の勝ち馬ムードインディゴは秋華賞8番人気で2着、2009年2着のブロードストリートは秋華賞3番人気で2着だった。阪神と京都でも関連性があるので、同じ阪神の今年は特に注目すべきだろう。

今年の忘れな草賞を勝ったのはステラリア(牝3歳/栗東・斉藤崇史厩舎)だった。

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4月の忘れな草賞を勝ったステラリア

中団からレースを進め、ゴール前鋭く伸びて鮮やかに差し切り。勝ちタイムは、なんとレースレコードを2秒も更新する1分58秒0。このタイムは直近2年の阪神/芝2000mでもっとも速く、良馬場だった昨年のGⅠ大阪杯でラッキーライラックが記録した1分58秒4をも上回る。馬場状態や展開の違いがあるとはいえ、極めて優秀なタイムだ。阪神で行なわれる秋華賞で、これほどのコース実績があるこの馬を狙わない手はない。

ステラリアは忘れな草賞のあとに出走したオークスで13着と大敗。大外枠から積極的に好位置を取りにいったが、オークスとしては速めのペースに巻き込まれてスタミナを失った、という内容だった。京都/芝1800mの未勝利戦では5馬身差の圧勝を見せているように、右回りの芝1800~2000mがベスト条件だ。

血統は、父がダービー馬のキズナ。産駒のシャムロックヒルは阪神/芝2000mで行なわれた今年のGⅢマーメイドSを勝利している。ちなみにキズナの姉ファレノプシスはGⅠ秋華賞、GⅠ桜花賞、GⅠエリザベス女王杯の勝ち馬だ。

母の父はGⅠ英ダービー馬のモチヴェイター。同馬を母の父に持つ馬では、首GⅠドバイターフ2着のヴァンドギャルド(父ディープインパクト)、GⅡ弥生賞ディープインパクト記念を勝ったタイトルホルダー(父ドゥラメンテ)、JRA最小体重勝利記録(338kg)を持つメロディーレーン(父オルフェーヴル)など、最近の活躍馬を多く出している。コース適性に加え、血統も魅力的なステラリアを中心に考えたい。

忘れな草賞の好走馬という意味では、2着のエイシンヒテン(牝3歳/栗東・渡辺薫彦厩舎)も軽視は禁物だ。少しラクに逃げられたとはいえ、1000m通過59秒3の平均ペースで逃げて粘った走りは展開に恵まれたものではなく、ステラリアとのタイム差はわずか0秒2。前走のGⅡローズS(中京/芝2000m)でも12番人気ながら粘って2着に入った。

阪神では昨年11月の白菊賞(芝1600m)も逃げ切っていて、逃げた6戦は2勝、2着2回、4着2回と大崩れなく走っている。今回も、直後につけそうなソダシの存在は気になるものの、ハナを奪える可能性は高く、再度の好走も期待できそうだ。

以上、今年の秋華賞は忘れな草賞の1、2着馬、ステラリアとエイシンヒテンの2頭の激走に期待したい。

平出貴昭●文 text by Hiraide Takaaki

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