香取慎吾×三谷幸喜、20年以上の付き合いにも「なれ合いはない」

香取慎吾×三谷幸喜、20年以上の付き合いにも「なれ合いはない」

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  • 更新日:2020/09/17
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ドラマ『古畑任三郎スペシャル VS.SMAP』(フジテレビ系)を皮切りに、『HR』(同系)、大河ドラマ『新選組!』(NHK総合など)など、共に多くの作品を生み出してきた香取慎吾三谷幸喜が、ドラマ『誰かが、見ている』で再びタッグを組む。20年を超える付き合いの2人が、『HR』以来となるシットコム(シチュエーション・コメディ、登場人物の置かれる状況によって観客や視聴者を笑わせる作品)の新作を振り返り、「なれ合いじゃない」間柄について語った。

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■ 20年を超える関係にも「新鮮な緊張感」

主演・香取慎吾、脚本/演出・三谷幸喜でおくるAmazon製作の日本オリジナルドラマシリーズ第1弾『誰かが、見ている』。失敗ばかりの主人公・舎人真一(香取)の日々を、隣人(佐藤二朗)がのぞき見する中で、騒動が巻き起こっていく。

何度も重ねてきたタッグについて、香取は改めて「いろんなものを生み出す三谷さんの才能にほれていますし、三谷さんのことが本当に好きです。作品に参加できるだけで幸せです」と率直な本音を語る。「自分がいない三谷さんの作品を観ると『なんで僕はここにいないんだろう』と思う。でもすぐに、『ここには僕は必要ないと、三谷さんが思ったからいないんだ。でも次なのか、その次なのか、三谷さんが僕とやりたいと思ってくれることは、まだまだ終わらないはず』と常に思っています」と明かす。

一方の三谷は「たくさん一緒に仕事をしていますが、仕事以外の場所で香取くんと会うことはありません。仕事のときだけガッと集まる感じ。だから毎回、新鮮な緊張感があります」といい、「なれ合いはない」と言い切る。

「僕と香取くんは、僕がこういうものをやりたいと脚本を書いて、これをやってくれと伝えて、それを香取くんがやってくれる関係。それはその都度のことで、いつか『いや、これ僕とは感覚が合わないからできないです』と言われる日が来るかもしれない。だからなれ合いみたいなものはなくて、毎回、緊張感の中での仕事を意識しています」と20年を超える関係性について明かす。

■ 三谷の衝動に香取が機敏に反応 20年超で培われた“あうんの呼吸”

毎回が真剣勝負という2人が、『HR』以来となるシットコムに挑戦する。香取は今回の役どころについて「僕は三谷さんとだと勝手に、“(周囲に)振り回される役”だと思ってしまっているところがありました。でも今回は僕が人を振り回す役なんです」と説明。そんな香取との仕事の中で、三谷にとって特にうれしかった瞬間があったという。

「稲垣さんが出た回なんですけど、突然、“香取さんにプリンを食べてほしい!”という衝動に駆られまして。本番のとき、テーブルにプリンを置いたんです。それを香取さんが、芝居をしている中で見つけて、僕が食べてほしい食べ方で食べてくれた。プリンを突然置くなんて、普通はしないんですよ。俳優さんの芝居を邪魔することになりますからね。嫌がる俳優さんや気づかない俳優さんもいる。でも香取さんは、気づいて、理解して、面白く食べてくれた。本当にうれしかった」と振り返る。

これを受けて香取は「三谷さんからの出題ですからね。プリンの中に、もし何か入っていたとしても、食べちゃいますよ」と笑う香取。緊張感があるという2人の間に、同時に“あうんの呼吸”と呼べる信頼関係が育まれてきたことが伝わってくる。

■ 稲垣吾郎とはほとんどしゃべらず 香取慎吾「長い付き合いだからかも(笑)」

稲垣吾郎の出演回では、ほかにも感激があったという三谷。間近で香取と稲垣のやりとりを見て、「演出家である前に、お客さんとして、2人のファンとして、そしてシットコムのファンとして楽しんだ」と述懐する。

「稲垣さんが部屋に入ってきた瞬間の高揚感、お客さんが拍手をする感じに、“そうだよ、シットコムってこれだよ!”と思いました。『アイ・ラブ・ルーシー』(アメリカで1951~57年にかけて放送されたシットコム。女優のルシル・ボールが主演)とか、古いシットコムを見ていると、スペシャル回があるんです。何回かに1度、ジョン・ウェインが本人役で登場するような。するとお客さんから『わ~!』と拍手が起きて盛り上がる。それを思い出してワクワクしたし、すごくうれしかった」。

一方、稲垣とは30年来の付き合いながら、役者としての共演は7年ぶりで、実はセリフのやりとりはほぼ初めてだった香取は「緊張感がありました」と口にする。「『今日、吾郎ちゃん来たんだ~』なんて会話はないです。というか、稽古中も、会話していません。今回の作品ならではなのかもしれないけれど、吾郎ちゃんは、もうちょっと作りこんでくるのかなと思っていたら、現場で臨機応変にお芝居していました。そういう吾郎ちゃんの役者としての取り組み方も知りませんでした」と感想を漏らしたうえで、「長い付き合いだとしても、現場では初めて共演する俳優さんのように見ています」と明かした。

「後日、ほかの現場で会ったときに、『あんな風に撮ってるんだね』『そうなんだよ』と話した感じ。お芝居の現場ではお互いに集中しているし、一切話しません。『おつかれ~』くらいは言ってもいいのに、それもなかったな。それは長い付き合いだからかも(笑)」。

三谷についても、稲垣についても、香取にとって長い付き合いながら、それぞれの間にはほどよい緊張感が存在する。そうした関係だからこそ、質の高いエンタメ作品を生み出し続けられるのだと感じ取れる。この空気が続く限り、香取と三谷のコンビは、まだまだ新しい歴史を紡いでいくに違いない。(取材・文:望月ふみ)

Amazon Originalドラマシリーズ 『誰かが、見ている』はAmazon Prime Videoにて9月18日より配信。

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