
読売テレビニュース
不動産会社の元社長が検察の違法捜査を訴えている裁判で、大阪地裁は19日、検察の取り調べの映像を提出するよう命じました。
不動産会社・プレサンスコーポレーションの元社長・山岸忍さんは、巨額の横領事件で逮捕・起訴され、刑事裁判で無罪が確定しました。山岸さんは、「検事による違法な取り調べが冤罪を生んだ」と訴え、国に賠償を求めて裁判を起こしました。
山岸さん側は、違法性を証明するため取り調べの映像データの提出を求めていましたが、国側は拒否し、一部を文字に起こした資料を提出。山岸さん側は不十分だと主張し、映像データの提出を命じるよう、大阪地裁に申し立てを行っていました。
これを受け大阪地裁はこの日、「机をたたいたり恫喝したりするなど、取り調べの中での言葉以外の部分について、調べる必要性が高い」として、申し立てを認め、映像データの一部を提出するよう国側に命じました。
山岸忍さん「(決定に)不服申し立てをして裁判を長引かせたら、ただの税金の無駄遣い。正々堂々と録音録画を提出して頂きたい」
一方、大阪地検は、「係争中の事件に関するものであるため、回答は差し控える」としています。