天理大トンガ人留学生の礎築いたナイ氏「文化教え」

天理大トンガ人留学生の礎築いたナイ氏「文化教え」

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/01/14
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トライを決める天理大時代のシアオシ・ナイ氏(中央)(2008年10月25日撮影)

全国大学ラグビー選手権で、天理大が早大を55-28と圧倒し、悲願の日本一をつかみ取った。勝利にはトンガ人留学生のCTBシオサイア・フィフィタ(4年)と、ロックのアシペリ・モアラ(3年)が大きく貢献した。2人の活躍の裏には、天理大ラグビー部のトンガ人留学生第1号が築いた礎があった。2人の母校・日本航空石川で、今季から指揮をとるシアオシ・ナイ監督(31)だ。

05年、日本航空石川で初めて同国出身留学生として来日。だが練習はいきなりカルチャーショックから始まった。小林学校長(前監督)は「来日して最初の日曜日に練習に来なかった。部屋に行ったら『(キリスト教の)安息日だから練習はできない』ということでした。教会に連れて行ったりしてましたが、大会に出るようになってからは何も言わなくなりました」と懐かしそうに語った。

トンガは、南太平洋に浮かぶ人口10万人程度の小さな島(長崎・対馬とほぼ同じ)。南国らしく性格はおおらか。マイペースで集合時間に30分遅れることもあたりまえ。ナイ監督も当時は「5分前行動の日本は厳しい」とその習慣に慣れず、頭を悩ませた。だが、寮で日本人の生徒とともに生活する内に、徐々になじんでいった。

同校が花園に出場した際、天理大のグラウンドを借りたことが縁で、08年にナイ監督が進学。その後も「先輩がいるから」と続々とトンガ人留学生が続いた。今やフィフィタは、天理大を代表する選手にまで成長した。小松節夫監督はその理由の1つに「高校3年間で日本のことを学んでいることが大きい」と語った。

留学生が来日した際に教え込まれることがある。ナイ監督は「一番は文化を教えます。トンガと日本の違いを理解しないといけない」。先輩から引き継がれた教えは、大学でも生かされ、初の日本一に導いた。【南谷竜則】

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