ふんわりと炊いた煮豆は、優しい甘みがあり、食卓にあると嬉しい一品です。甘味を上手に生かしたレシピを、料理研究家の大庭英子さんに教えてもらいました。

■“煮豆”のつくり方
豆の風味を生かすために、あっさり味のグラニュー糖で甘味をつけます。ゆっくり甘味を含ませるために2回に分けて加えるのがポイント!
(1)下ごしらえ金時豆は洗い、ザルにあげて水気をきり、鍋に入れて分量の水を注ぐ。8時間ほど(一晩)浸してもどす。
(2)ゆでこぼす鍋を漬け汁ごと中火にかけ、煮立ってきて表面にアク(泡)が浮いてくるまでゆでる。ザルにあげてゆで汁をきる。

(3)煮る鍋に豆をもどして新たに豆がかぶる程度の水を3~4カップ注ぎ、中火にかけ、煮立ってきたら、蓋をして弱火で20~25分ゆでる。火を止めて30分~1時間おいて、余熱で火を通す。

(4)グラニュー糖を加える再び中火にかけ、煮立ってきたらグラニュー糖の1/2量を加えて混ぜ、再び煮立ってきたら、蓋をして弱火で8~10分煮る。

(5)仕上げ残りのグラニュー糖、塩を加え、8~10分煮て、そのまま冷ます。


教える人

大庭英子 料理研究家
身近な食材を使い、特別な調味料を使うことなくつくるシンプルな料理は、圧倒的においしいと定評がある。和洋中を問わず、多くのカテゴリーのメニューを提案。その斬新なアイデアには目をみはるものがある。
※この記事の内容は、『料理のてほどき さしすせそ さとう』に掲載したものです。

料理のてほどき さしすせそ さとう
A4変型判(88頁)
ISBN:9784833478205
2019年11月28日発売/770円(税込)
文:中村裕子 写真:松本祥孝
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