金谷拓実「自信が確信に」松山に次ぐプロ3戦目V

金谷拓実「自信が確信に」松山に次ぐプロ3戦目V

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2020/11/23
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プレーオフ4ホールの末に優勝を決めて喜ぶ金谷拓実(撮影・上山淳一)

<国内男子ゴルフツアー:ダンロップフェニックス>◇最終日◇22日◇宮崎・フェニックスCC(7042ヤード、パー71)◇賞金総額1億円(優勝2000万円)◇無観客開催

金谷拓実(22=東北福祉大)がプロ初優勝で、アマチュア時代の昨年11月に制した三井住友VISA太平洋マスターズ以来、ツアー2勝目を飾った。

3バーディー、1ボギーの69で回り、通算13アンダー、271で石坂友宏と並んだ。現行のツアー制度で史上初のルーキー同士、大学生同士の1時間を超えるプレーオフを4ホール目で制した。今年10月2日にプロ転向後、国内ツアー3戦目の優勝は、松山英樹の2戦目に次いで2番目に早く、今大会の優勝は松山を超えて日本人最年少。日本男子の新たな看板は「自信が確信に変わりつつある」と力強かった。

◇   ◇   ◇

わずか30センチのバーディーパットを決め、金谷は両手を突き上げた。1時間以上続いたプレーオフは4ホール目で決着。「(ガッツポーズは)とっさに出た。すごい試合だったので」。普段の冷静なプレーから一転して、喜び爆発の瞬間を振り返った。昨年8月からアマチュア世界ランク1位を維持。今年9月には日本人で初めてアマ世界一の称号マコーマックメダルも受賞した。プロ転向後、国内での過去2戦は7位と5位。「プロに転向して通用するか不安もあった。少しずつ自信もついて3戦目に優勝。自信が確信に変わりつつある」。笑みがこぼれた。

1打差の3位から出て、前半終了時点で石坂に2打差に広げられていた。それでも終盤、15、16番で連続バーディー。16番はグリーンエッジからパターで5メートルをねじ込み、重圧をかけて石坂のボギーを誘って追いついた。プレーオフも一進一退。「お互いが切磋琢磨(せっさたくま)して良いプレーができた」。日本男子の新時代を予感させた。

大学の先輩の松山に次ぐプロ3戦目の優勝。同時に今大会としては、松山を上回る日本人最年少優勝を飾った。「尊敬する先輩と同じ試合で優勝できてうれしい」と声を弾ませた。かつて将来の目標に「松山選手にライバルと思われる選手になること」を掲げた。アマ時代に3度出場のメジャーでアプローチの重要性を学び、14本のクラブから1本ウエッジを増やした。ライバルとなるためにも松山と同じ舞台、米ツアーでの戦いを既に意識している。

現在は女子人気が高いが「一生懸命プレーで頑張るだけ」という。来年末まで争う賞金ランクは3位に浮上し、松山に次ぐ2人目のルーキーシーズン賞金王も視野。将来は米ツアー参戦を見据えるが、この日のような熱戦に偉業が重なれば、男子の注目度は確実に高まっていく。【高田文太】

◆金谷拓実(かなや・たくみ)1998年(平10)5月23日、広島県生まれ。5歳からゴルフを始める。15年に17歳51日の史上最年少で日本アマ優勝。同年の日本オープンは11位で、史上最年少でローアマを獲得。昨年は8月からアマチュア世界ランキング1位を維持し、11月の三井住友VISA太平洋マスターズでアマチュア4人目のツアー優勝。今年10月2日にプロ転向。172センチ、75キロ。

◆金谷のプロ初優勝 プロ転向後、国内ツアー3戦目の優勝は、1999年に日本ゴルフツアー機構(JGTO)が発足して以降では松山英樹の2戦目に次いで、日本人では2番目に速い(09年からプロとして韓国ツアー参戦の趙炳旻が16年に日本ツアー登録1戦目で優勝が最速)。47回目の今大会としては22歳5カ月30日で制した金谷は、14年大会を制した松山英樹の22歳8カ月29日を更新する、日本人最年少優勝(77年のスペイン人セベ・バレステロスの20歳7カ月18日が最年少)。またルーキー、大学生がプレーオフに2人名を連ねたのは初。プレーオフ4ホール目は昨年5月の関西オープンで大槻智春が4ホール目で星野陸也を破った時以来、1年半ぶり。

<プレーオフ(全て18番パー5)の経過>

1ホール目 ともにティーショットは左バンカー、第2打はフェアウエー。ボールの位置までほぼ同じ。第3打を金谷がグリーン左のラフへ。石坂はピンまで3メートルに寄せたが、バーディーパット外し互いにパー。

2ホール目 ともにフェアウエーからの第2打を、金谷は木に当ててラフ、石坂はグリーン手前のバンカーへ。金谷の第3打はカップ上を通過してピタリ。石坂は4メートル残ったパットを決めてともにバーディー。

3ホール目 ティーショットは金谷が右、石坂が左のラフに入れる。第3打で金谷が3メートルにつけると、石坂は1メートル足らずにつけ返して互いにバーディー奪う。

4ホール目 ティーショットを金谷はフェアウエーに乗せ、石坂は右の林に入れる。第2打を出すだけだった石坂の第3打と、金谷の第2打はグリーンを越えたラフで同じような位置。ともにそこからアプローチを寄せ、1パット。バーディーの金谷の優勝が決定。

<金谷拓実の優勝クラブ>

▼1W=PING G410プラス(シャフト=USTマミヤ ジ・アッタス、硬さ7S、ロフト9度、長さ45・25インチ)▼3W=同G410LSTフェアウエーウッド(14・5度)▼3UT=同G410ハイブリッド(19度)▼アイアン=5I=同G710(21・5度)、5I~PW=同i210▼ウエッジ=同グライドフォージド(52、58、60度)▼パター=同SIGMA2 ARNA▼ボール=ブリヂストン ツアーBX

▽首位タイから出て3位に終わった大槻 前半で2つ伸ばせて、すごくいい感じだったけど、後半12番のボギーから流れが良くなかった。まだ勝つ実力がなかったと思って練習したい。

▽17番まで首位に並びながら18番をボギーとして3位の稲森 (18番は)バーディー決着で(後ろの組の金谷か石坂が)14アンダーにいくと思ったので、攻めた方がバーディーを取りやすいと思ったけど…。木に当たっちゃいました。攻めた結果なのでしょうがない。

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