犬や猫と別れの時、あなたはどう弔いたい? 考えておきたい、葬儀や火葬のこと

犬や猫と別れの時、あなたはどう弔いたい? 考えておきたい、葬儀や火葬のこと

  • sippo
  • 更新日:2021/06/11
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一緒にいてくれてありがとね

いとしい家族、ペットとのお別れは本当に切なく、特に初めての時はどうしていいかがわからずあたふた、というのは私自身が経験したことです。何も考える余裕がないのは何度めでも同じですが、色々なことを考えて選ばなくてはいけません。

今もうちには16歳の猫がいるので、遠くない将来にその時はやって来ます。また、最近猫友のその場面に遭遇しました。お別れにどんな選択肢があり、自分はどうしたいのかを考えておくことが大事ではと改めて思い、おさらいしてみました。

ペットとのお別れ 主な選択肢

大きくは次の3つ。主には(1)のいずれかの火葬か(2)の斎場火葬だろうと思います。ペット霊園の他、通常のお寺でペット葬儀を行うようになったり、ペット専用の葬儀社が増えたりし、弔いの内容も広がっているようです。

(1)ペットの葬儀社、霊園やお寺などに依頼

システムや料金はさまざま。お骨拾いに立ち会えるか、遺骨を残すことが可能かなど、確認が必要です。

<固定型>
・合同火葬 →遺骨は持ち帰れず、合同で供養されます。
・個別火葬 →お任せタイプと立ち合いタイプが選べることも。遺骨を持ち帰ることができ、霊園やお寺の場合、多くで納骨堂も設けられています。

<移動型>
・訪問火葬 →移動火葬車で、自宅など指定する場所まで来てもらえます。基本的に遺骨を残すことができます。

(2)自治体に依頼

詳しい内容は自治体によって異なります。遺骨の持ち帰りは不可のことが多いようです。料金は安価です。

・斎場で火葬 →ペット用の火葬場(炉)で合同火葬がほとんど。慰霊塔を建てている所もあります。
・処理センターへ依頼 →持ち込みか集荷後、廃棄物として処理されます。

(3)自宅敷地に埋葬

昔ながらの土葬という方法もありますが、場所によっては違法になり、自宅の敷地内が基本です。個別火葬して遺骨を埋めるという方法も。

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今はこんなだけど、いつか先にいっちゃうのね

どう選べばよいのか?

自分が望む形のお別れができるかどうか。お葬式をしたいか、遺骨を残したいか、料金をどれだけかけられるか、などがポイントになります。

さらに葬儀を依頼する場合、どこへ?という選択が難しい。周りの経験者に聞く、ネットで検索するのが大半では。でもネットの情報は見れば見るほどわからなくなりがち。ウェブ上の口コミもありますが、どこまで信ぴょう性があるかはわからず、あくまで参考ととらえるべきでしょう。

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長生きしてほしい

約100社が加盟する(社)日本動物葬儀霊園協会の中村修二理事長に、業界の事情や選び方について聞いてみました。中村理事長は、北陸で40年以上の実績を持つ「ペット愛葬社」の社長さんでもあります。

――業界の現状を教えてください。

「ペット葬儀の分野は昭和30~40年代に生まれ、平成に業者がどっと増え、今は1千軒以上になっています。そのうち固定型と移動型はおよそ半々。北陸は9割が固定型であるなど、比率は地域でかなり異なり、車の所有率や条例などとも関係します」

「移動火葬車は個人経営が多数です。移動型への否定意見もありますが、ニーズもあるのが事実で、当協会は共存の方針。加盟もあります」

――以前、移動火葬車で火葬中や後に高額な請求をされるといったケースが問題になりました。ちょっと怖いイメージがあります。

「悪質な例がメディアでも取り上げられ、ペット葬儀はトラブルが多いイメージになりましたが、実際は他の業界と比べて多いわけではないのです。業界の私が言っても信用されないと思いますが……」

「信頼度アップとそのためのレベル向上をめざして11年前(2010年)、協会を作り、同時に動物葬祭ディレクターの検定試験をスタートしました。火葬の方法や法律、宗教、ペットロスまでの知識を持つ人材の育成でも、全体の底上げを図ろうとしています」

――他にも協会がありますが、協会に入っていることは安心材料になるでしょうか?

「各協会で基準を設けており、加盟会員は少なくともそれをクリアしています。それと大きいのは、万が一何かあった時にも相談する所があるということです」

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「ペット愛葬社」は福井・石川で霊園などを複数展開する(ペット愛葬社提供)

――全般的にはどうやって選べばいいと思いますか?

「どんな弔い方をしたいか、考え方や事情によります。固定炉を選ぶ場合なら、現地に行ってみるのが一番です。亡くなった後でも事前でもよいので」

――うーん、私自身はそこまでできそうもありません。大体は誰かに聞くかネットで調べるかでは。

「ホームページやその写真をチェックするのは基本ですが、よくはわかりませんよね。現地ではスタッフの服装やあいさつなどから考え方やレベルが感じ取れ、料金も確認できます」

「自信がある所なら見学を断ることはまずないはず。特に重要な拾骨の部屋の雰囲気、清潔さなどをよく見てください」

――でもやっぱり、経験者に聞く生の口コミが一番ですよね?

「そうですね。参考になると思います。ただそれも限られた範囲の情報になるので、できれば時間のある時にいくつか見ておき、口コミも併せて検討すれば、よりよい選択ができるのでは」

確かに現地を見て、料金も確認できれば安心。行けるなら見学に行ってみるのがよいようです。片や移動型は見学ができないので、口コミやネットの情報などから判断するしかなさそうですが。

うちの場合

大人になってから自分で飼った猫を何匹か見送りました。これまでに、ペット霊園での合同火葬と、自治体の斎場での火葬を経験したことがあります。

そのうえで今後は、自治体の斎場かなと考えています。理由は、遺骨を持ち帰ってもちゃんと扱える自信がない、自分もおそらく同じ斎場に行くから。あと自分もお葬式不要派で、それは、今いる猫がずっと一緒に暮らしてきた姉妹猫の遺体に「フーッ」とするのを見て、ああ、そこにはもういないのだと実感したということもあります。

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会いたいな

ただ、自治体の斎場では、あっさりとした別れゆえに何とも言えない寂しさが残りました。一方で霊園での葬儀は、読経もしてもらってお葬式をすることで、きちんとできた感覚がありました。お別れのための時間をとることで、多少なりとも気持ちの切り替えはできたと思います。

周りを見ると、個別葬で遺骨を手元に置く人が多いようです。移動火葬車を希望した猫友は、ウェブ上の口コミをじっくり読んで選び、電話対応がよかったことで依頼。満足できたそうです。

葬儀場などを選んだあとも、遺骨を残すなら骨つぼはどれにするか、納骨堂に入れるのかといった選択が出てきたり、樹木葬や散骨といった方法もあったり、また、人間と同じお墓に入れることも一部では可能なようで、選択は続きます。

どうしたら正解というのはなく、それぞれの価値観で選ぶしかありません。大切なのは、ただでさえ悲しい別れにさらに悔いを残さないこと。そのためにも、情報収集や心構えをしておいた方がよいのではないでしょうか。

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石井聖子

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