『チコちゃんに叱られる!』“黒柳徹子の声マネで鼻をつまむ”...洗脳の恐怖!

  • 日刊サイゾー
  • 更新日:2022/01/14

1月7日放送『チコちゃんに叱られる!』(NHK)のゲストは、今回が初登場の安田顕と、オリジナルメンバーであるSHELLYの2人だった。ゲストをグループ名で呼びがちなチコちゃんは、安田に対してもちろん「チームナックス」呼びだ。

関東と関西のお年玉平均額に3,000円の差がある理由とは

この日最初の質問は、「ぽち袋の『ぽち』って何?」であった。ぽち袋は漢字で書くと「点袋」なので、「小さい」という意味かしら? それとも、フランス語の「petit(プチ)」から来ている? なんと、ここでMCの岡村隆史がチコってしまった。正解は「これっぽっちの『ぽち』」だそうだ。ということは、子どもにあげるぽち袋にははした金を入れておけばいいのか……?

詳しく教えてくれるのは、江戸文化研究家の安原眞琴先生だ。曰く、「ぽち」は「チップ」という意味で、江戸時代に遊郭などの花街で使われていた言葉だそう。1759年に遊郭の主人が書いた本には「ぽちはずめば」という表現が残っており、現代語訳は「チップをはずめば」である。日本にもチップ文化があったとは驚きだ。

花街では定められた金額だけを払うのは失礼で野暮なことと考えられており、さらにお金のことを直接口にするのも野暮とされていた。だから、「ぽち」という隠語が使われたのだ。ただ、「これっぽっち」と言っても遊郭で遊ぶ人の多くは裕福な商人たちである。結構な金額を「これっぽっちですが」と渡すことに美学があったのかもしれない。今で言う「つまらないものですが」みたいなものである。成金特有の商人の見栄が、「ぽち」という言葉を広めていったというわけ。見栄が起源だったあたりが日本人らしいし、遊郭の風習が「ぽち」の始まりというのも衝撃だ。だから、風俗好きを公言していた岡村は正解したのか……?

その後、お金持ち以外でも日常生活のちょっとしたお礼に「ぽち」という言葉は使われるようになった。さらに、明治時代に海外のチップ文化が入ってくると、飲食店でのチップや祝い事の祝儀を指す言葉として「ぽち」は一般的になった。同時に、祝儀袋のことも「ぽち袋」と呼ぶようになったのだ。

そして、昭和30年頃にはお年玉を入れる袋も「ぽち袋」と呼ばれるようになる。それまでは、お米で作ったお餅のお年玉をいただくことが正月の習わしだったが、時代とともに価値基準がより現実的なお金に変わっていったのだ。そして農家の数が減少した高度経済成長期に、お年玉はお米からお金へと変化。やがて、ぽち袋がスーパーマーケットでも売り出され、お年玉を入れる袋として全国的に認識されていった。結果、ぽち袋にお金を入れてお年玉を渡すようになったのだ。

ところで、令和4年のお年玉の平均額はいくらなのだろう? 番組調べによると、全国平均額は4,970円らしい。「自分の子どもが高校1年生の場合いくらあげるか?」という設問では、関東平均10,410円で、関西平均7,548円という結果に。いや、関東が高いよ! これは関西がケチというより、関東があげすぎな気がする。

関東と関西の間にある3,000円の差には、どうやら理由があるらしい。関東と関西、それぞれのお年玉に対する考え方を比べるとわかりやすい。

東京の人 「自分の子どもの方に多く渡すようにしています。親戚があまり多くないので可哀想かなと」
京都の人 「自分の子どもにはあげないです。子どもがもらったお年玉は結局親が全部預かるので、私があげてもまた私が預かるので同じことなんであげない」

関東生まれの筆者からすると衝撃の証言だ。京都の人が言う「預かる」とは、どういう意味なのだろう。全部取り上げちゃうということ? 関東人から見ると特殊な考え方である。つまり、「自分の子どもにはあげない」という関西の風習が金額の差として表れたのだろう。

ちなみに、この調査における最高金額は兵庫在住のご婦人が息子さんにあげたお年玉だった。

「24歳の息子には100万円です。来年から就職になるので、もうお年玉を渡すのは最後なので。100万円がお年玉袋に入っていたらびっくりするかなと思って」(兵庫のご婦人)

昔、『トリビアの泉』(フジテレビ系)が「ぽち袋には最大116万円を入れることができる」と検証していたが、だとしても無茶だ。関西からのスゴい事例。三田佳子じゃないんだから。そもそも、24歳にお年玉って! もはや、あげる側の年齢だろう。110万円以下は贈与税が発生しないから、そういう意味でも巧妙だ。まあ、「このお金で家を出る準備をしてください」ということなのかもしれないが……。

VTRの最後で安原先生から「『これっぽっち?』と思うのは?」と質問を投げかけられたチコちゃんは「伊勢えびの可食部」と回答した。ゲストのヤスケンは、有名なえびアレルギー持ちである。

この日最後の質問は、「なんで鼻をつまむと声が変わるの?」であった。「ジミーちゃん大丈夫?」と問われると「大丈夫」とジミー大西が鼻をつまみながら返答する理由であり、我々が山瀬まみのものまねをする際に「やばぜばびでず」と鼻をつまむ理由をチコちゃんは問うているのだ。すると、なんとこの問題でも岡村がチコってしまった。この日2回もチコった、冴え渡る岡村。余談だが、山瀬がレギュラーを務め、桂文枝が司会を勇退する『新婚さんいらっしゃい!』(テレビ朝日系)の後任候補として岡村の名前が挙がっていたのは驚きだった。

それはともかく、チコちゃんが発表した正解は「声は口から10cmの所で合成されているから」であった。詳しく教えてくれるのは、日本音響研究所の鈴木創所長だ。鈴木所長曰く、人間の声は口からだけでなく鼻からも出ているらしい。

人間が声を出すときは、肺から送られてくる空気が声帯を振動させて空気の波が発生する。この空気の波は口だけではなく鼻にも届き、それぞれの空洞の中で音が作られるそうだ。そして、この2つの音が約10cmの位置で合わさって、相手が耳にする声になる。ということは、歌手は声帯だけじゃなく鼻のスペックも重要ということか……。事実、声量のある歌手は鼻が大きい人が多い。

“口からの音”と“鼻からの音”を別々にして聴くと、後者の方が高くてチリチリ言うような音だとわかる。鼻のほうが口より空洞が狭い構造が、鼻の音が高くなる理由だ。大きいリコーダーより小さいリコーダーの方が高い音を響かせるのと原理は一緒。鼻をつまむと高い周波数の音がカットされ、低くこもったような音になるのだ。だから、鼻をつまむと声が変わる。

……ん? 「鼻をつまむと声が高くなる」が我々の認識であった。でも、鈴木所長の言説はそれとは逆を主張している。はて、どういうことなのだろう? 番組スタッフらは鈴木所長の前で、鼻をつまみながら黒柳徹子のものまねをし続けた。

スタッフ 「(高い声で)こんにちは、黒柳徹子です」
鈴木所長 「……」
スタッフ 「高くなりますよね?」
鈴木所長 「意識的に高くしているだけですよね。普通の声でやっていただけますか」
スタッフ 「(普通の声で)こんにちは、黒柳徹子です。……あっ、本当だ」

実は、人間の声は鼻をつまむことで低くなる。「鼻をつまめば声は高くなる」は、大いなる誤解だった。

なんだか、別の実験になってきた。我々は洗脳されていたのだ。これは、潜在意識の支配か? そもそも、最初に鼻をつまみながら徹子のものまねしたのは誰なのだろう? 山田邦子か、清水ミチコか? 思うに、徹子ものまねで鼻をつまむのは別の目的があったはずだ。徹子の特徴的な声質(鼻にかかった声)を模倣しようと鼻をつまんでいだだけで、声を高くする目的じゃなかった気がする。ということは、もし徹子本人が鼻をつまんだら一体どんな声になるのだろうか?

今回のこのテーマはバカにできない。ちょっとした恐怖、衝撃の検証結果だった。NHKスペシャル『映像の世紀』のテーマ曲「パリは燃えているか」をBGMに選ぶ演出もバッチリである。

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