川沿いの物件の魅力は? マンション購入者が感じた「いいところ・悪いところ」

川沿いの物件の魅力は? マンション購入者が感じた「いいところ・悪いところ」

  • マネーポストWEB
  • 更新日:2022/05/14
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川沿いマンションの住み心地は?(二子玉川)

物件を探す際、大きなポイントとなるのが立地と周辺環境。「駅から近い」「買い物が便利」「緑が多い」「街並みが美しい」「治安が良い」といった条件なら誰もが歓迎だろうが、意外と見解が分かれそうなのが「川沿い」だ。不動産広告では川沿いの物件は「リバーサイド」と記されることもあり、魅力的に映るが、実際の住み心地はどうなのか。川沿いのマンションを購入した人たちに、そのメリット・デメリットを聞いた。

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トシアキさん(50代/男性)は、「通勤時間、住みたい沿線、予算を掛け合わせて見つけたマンションがたまたま川沿いだっただけ」という“消極派”。しかし今では、そんな偶然に深く感謝しているという。

「引っ越した当初は川沿いということに何の思い入れもなく、年1回の花火大会が楽しみなぐらい。しかし、その後、川沿いをジョギングする習慣がつくようになりました。“どうせ当たらないから”と言われ、職場の仲間で東京マラソンに申し込んだら当たってしまい、慌てて土手で練習を開始。何とか完走出来たことで自信がつき、一気にのめり込んだのです。

最初は500mぐらいで息が上がっていましたが、徐々に距離が延び、タイムも早くなり、フルマラソン4時間切りも達成。やめられなかったタバコも止め、お腹は引っ込み、大げさでなく人生が変わりました。それもこれもジョギングにピッタリな川沿いに住んでいたからこそだと思っています」(トシアキさん)

川沿いで出来るのはジョギングだけではない。ケンタロウさん(40代/男性)は、時間さえあれば土手に行き、楽器の練習に勤しんでいる。

「中学・高校と吹奏楽部でトロンボーンを吹いていました。その後、すっかりご無沙汰していましたが、結婚して子供が生まれたタイミングで家探しをする際、ふと“楽器をやりたい”と思ったんです。部活で本当にやりたかったのはサックスでしたが、サックスは大人気で、回されたのがトロンボーン。引っ越しするにあたり、“これがサックスをやる最後のチャンスかもしれない”と思い、川沿いのマンションを選びました。サックスを買って、河川敷で練習するためです。

妻からは『楽器の練習なら公園でもよくない?』と言われましたが、相当大きな公園でもないと苦情が来そうなので断念。もっぱら河川敷の鉄橋の下で吹いています。周りではコンガを叩いている人も見かけますね。川沿いで犬の散歩も出来ますし、冬は超寒いですが、夏は涼しくて気持ち良いし、風の通りも良いし、とても気に入っています」(ケンタロウさん)

ピクニック、ボール投げ、読書、ジョギング、自転車…

ジョギングや楽器の練習は絶対に川沿いである必要はないが、ヒロタカさん(30代/男性)の趣味は川沿いがマストだった。

「もう10年以上ハマっているのが自転車。気持ちよく走れる場所が少ないのが悩みで、自宅がある新宿区からわざわざ荒川や多摩川まで走りに行っていましたが、もっと快適に自転車に乗りたいと思い、荒川沿いに引っ越しました。川沿いは真っ平らで信号もなく、自転車に乗るには理想的。荒川沿いは自転車が走りやすい環境が整っており、気分や風向きによって、今日は東京湾まで、今日は埼玉までと、自転車に乗りまくっています」(ヒロタカさん)

特に何か趣味があるわけではないが、「何となく川沿いが良かった」というのはコウゾウさん(40代/男性)だ。

「それまで都心に住んでいましたが、いつも“狭苦しいなあ”と感じていて、まず探したのが海沿いの物件。ただ、都内の海沿いの物件は高くて手が出ず、川沿いのマンションを見つけて引っ越しました。土手は広々としていて、マンションの部屋からの眺望はとても良いですし、子供と遊んだり、散歩したり、本を読んだり、ただボーッとしたり、ヒマさえあれば川っぺりでくつろいでいます。

川沿いには、制服でデートする高校生カップル、レジャーシートを敷いてピクニックをする家族、寝っ転がって日焼けしている人、橋桁に向かって一生懸命ボールを投げている人、静かにお酒を飲んでいる人……とにかく色んな人がいて、見ているだけでも飽きません。釣り、読書、ジョギング、ウォーキング、自転車、スケボー、ゴルフの素振り、バードウォッチング、楽器練習、太極拳、ストレッチなど、思い思いに好きなことをやっている姿を見ると、こちらまでリラックスできます」(コウゾウさん)

超大型台風が来た時にすぐ近くまで浸水

ここまで川沿いの物件に住むメリットを挙げてもらったが、その反面、デメリットと感じることもあるようだ。トシアキさんが悩んでいるのは渋滞だ。

「我が家は川を挟んで東京と神奈川の県境にあり、車の往来が極めて頻繁な場所。橋の周辺は年がら年中渋滞していて、車で出掛ける際は本当にウンザリします。新たに橋が掛かることはまずないでしょうから、渋滞は永遠に続くということ。川で行く手を遮られるので、道路は渋滞しますよね。

それから、水上バイクで爆音を響かせて走り回る輩がいて、あれは何とかして欲しいです。たまになので我慢していますが、しょっちゅう来るようになったら、本気で引っ越しを考えるレベルです」(トシアキさん)

ケンタロウさんにも深刻な悩みがある。

「ウチの近所の河川敷は、週末ともなるとバーベキューをやる人が大量発生しますが、これが最悪。たびたびテレビに取り上げられたことで監視が厳しくなり、ゴミのポイ捨ては減りましたが、立ちションしたり、ベロベロになって吐いたり、住民はみんな迷惑しています」(ケンタロウさん)

物件の問題かもしれないが、ヒロタカさんにも不満はある。

「毎日ではありませんが、たまに川が臭うことがあります。それから蚊や虫が多いような気がします。もっとも、同じマンションでも高層階の人は“部屋で蚊を見たことがない”と言っていたので、高さの問題かもしれませんが……」(ヒロタカさん)

コウゾウさんは数年前、危うく家を失うところだった。

「2019年に超大型台風が来た時は、我が家のすぐ近くまで水に浸かりました。私は納得ずくで引っ越しましたが、マンションが建っている場所は、洪水のハザードマップは真っ赤っ赤。3日で500ミリ以上の雨が上流で降ると、河川が氾濫し、最大で3週間近く水が引かないそうで、大雨が降ったらジ・エンドです。川の近くは地盤が緩い場合もあるようで、購入するならそのあたりは十二分にチェックしたほうが良いと思います」(コウゾウさん)

災害のリスクは非常にシリアス。色々な魅力とデメリットがあったら、とりあえずハザードマップの確認だけは怠らない方が良さそうだ。

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