赤字が続く大戸屋...復活の鍵は「おかわり無料」? コスト削減と相反する一手が効果的なワケ

赤字が続く大戸屋...復活の鍵は「おかわり無料」? コスト削減と相反する一手が効果的なワケ

  • fuelle
  • 更新日:2022/08/06

3期連続で営業利益が赤字となった大戸屋。そんななか、2022年4月にオープンした店舗で、ごはんのおかわりが無料になるサービスを導入しました。おかわり無料のサービスの狙いは何なのでしょうか。

■3期連続で営業利益が赤字の大戸屋

「大戸屋ごはん処」などを運営する大戸屋ホールディングス(HD)は2022年3月期の決算で、本業のもうけを示す営業利益が5億9,400万円の赤字となりました。これで、2020年3月期から3期連続で営業利益は赤字です。

2020年9月、「牛角」など多くの外食チェーンを運営するコロワイドに買収されたあと、人件費の削減や物流の効率化など徹底的なコストカットを図ってきました。しかし、新型コロナ禍の影響もあり、業績回復は道半ばです。

2020年3月期の営業利益は6億4,800万円の赤字、翌期は新型コロナ禍の影響もあって33億4,300万円の赤字です。2022年3月期は2020年3月期よりも赤字幅が減少している点は、希望が持てるところではないでしょうか。大戸屋HDは2023年3月期に14億500万円の営業利益を予想しており、売上の回復に意欲を見せています。

■「おかわり無料」の新型店舗をなぜ開店?

2022年4月15日、大戸屋HDは新たなタイプの店舗を栃木県宇都宮市にオープンさせました。定食を注文した客を対象に、プラス200円でごはんやみそ汁、ごはんのお供、お茶漬けに使う出汁がおかわりできる「ごはんバー」が店内に設置されたのです。ごはんのお供は昆布の煮物やなめ茸おくら、生たまごなど10種類。ご飯は機械で自動的によそうことができます。

同業他社などでもごはんのおかわりサービスはありますが、ごはんといっしょに食べる添え物を充実させることで、他社と差別化をはかる狙いがあるようです。

ここまでコストカットを進めてきた大戸屋HDですが、ごはんバーは一見相反する戦略です。しかし、人件費や仕入れ、物流の合理化をはじめ、宣伝費や家賃、水道光熱費の削減にも取り組み、可能な限りのコストカットを進めてきました。次のステップは売上の増加が課題です。1店舗当たりの売上を伸ばす方法として「ごはんバー」の可能性を探っているのではないでしょうか。

■コロワイドによる買収後客層の幅を広げる方向へ

大戸屋は女性をターゲットに、健康志向のイメージで店舗を広げてきました。しかし、コロワイドによる買収後は、男性客の取り込みにも力を入れています。「ごはんバー」で男性客にアピールし、復活の足掛かりをつかめるか注目されるところです。

文・はせがわあきこ

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