「守備はまるで忍者だった」恩師が語る巨人のホープ・湯浅大(健大高崎出身)。追いかけていた球団は巨人だけだった

「守備はまるで忍者だった」恩師が語る巨人のホープ・湯浅大(健大高崎出身)。追いかけていた球団は巨人だけだった

  • 高校野球ドットコム
  • 更新日:2020/11/21

11月21日から開幕する日本シリーズ。巨人の40名の名簿にある選手が入っていた。それが3年目の湯浅 大健大高崎出身)だ。巨人の中でもトップレベルの守備がある逸材として評価が高い。そんな湯浅は開幕一軍入り。二軍落ちはあったが、終盤にかけて一軍に昇格し、結果的に13試合に出場した。前日まで京セラドームの練習にも参加。ベンチ入りの可能性は高いだろう。

前回、「巨人期待のホープ・湯浅大はなぜ指名に至ったのか 元巨人編成部が語るドラフト指名秘話」を紹介したが、今度は健大高崎の指導者側から湯浅の魅力について語っていきたい。青柳博文監督に語ってもらった。

誰も追いつけない打球を湯浅は追いつくほどの守備力の高さがあった

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健大高崎・青柳博文監督

「入学当初から守備は光っていました。『忍者』と表現できるように、打球に追いつくまでのスピードが非常に速く、他の選手でも追いつけないような打球も追いついてしまう。彼のエラーは彼しかなし得ないからこそ起こるエラーなんですよね。追いつける打球に対し、エラーしてしまう。そんな選手でした」

青柳監督は湯浅の守備力をそう高く評価する。しかし良い選手と評価しても、高卒プロでいける選手ではないと評価していた。

「やはり打撃が弱く、高卒から厳しいかなと思っていました」

ただ、巨人は湯浅について化ける要素があったと評価する。長年、巨人のスコアラー、編成に関わった三井康浩さんは湯浅についてこう語る。

「湯浅は守備型の選手で、対応力が高く、癖のない打撃フォームをしていまして、それが化ける可能性を持っていました。担当スカウトも『伸びしろはかなり持っている』と評価していましたね。身体の強さ、野球センス、能力の高さもしっかりと評価して推薦してくれました」

守備は超高校級のものはあったが、打撃が弱く、見送る球団が多かったが、「ジャイアンツさんだけずっと追いかけていました」と青柳監督は当時を振り返る。

最後の夏でアピールに成功。プロ入りへ

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高校時代の湯浅 大(健大高崎)

打撃の伸びしろがあるかもしれない。そう評価されるようになったのは最後の夏の大会だ。選抜では怪我で出場ができず、夏場にかけて打撃面が成長。特に準決勝・東農大二戦が最も活躍した試合だった。相手の東農大二も立教大で活躍する遊撃手・寺嶋優磨など好選手が多く揃い、スカウトも多く詰めかけた。この試合で3打数2安打2打点の活躍。こうした夏の活躍を担当スカウトの吉武真太郎氏や、当時のスカウト部長だった岡崎郁氏が高く評価し、プロ入りにつながった。

そして巨人から8位指名を受け、プロ入り。高卒3年目に開幕一軍入りを果たし、開幕戦に出場。開幕戦でバントを決めた瞬間はテレビで見ていたという。
「バントの瞬間は盛り上がりました。ただその後は駄目でしたね。まだ3年目なので、這い上がってほしいです」と語る青柳監督。

多くの球団が視察して評価する選手ほど主力になりやすい。ただ1球団の担当スカウトだけがその選手の光る部分を見出し、ずっと追いかけて、指名にこぎつけて、さらには一軍にも出場するのは、スカウト冥利に尽きる話だろう。そして湯浅は高校3年間で唯一のアピールの場所になりそうだった選抜を怪我で出場できなかった選手である。こういう経験があったからこそ今の活躍につながっているかもしれない。

日本シリーズでベンチ入りする26名は有名無名問わず、担当スカウトの強い推薦でプロ入りし、本人の努力、アピールでベンチ入りを勝ち取ったものだ。湯浅がベンチ入りすれば、シーズン終盤のような守備固め、代走となるだろう。ぜひ湯浅の出場時には熱い声援を送ってほしい。

(記事=河嶋 宗一

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