同じ『今』を生きるはずの、終身雇用世代と転職世代の不一致に悩む

同じ『今』を生きるはずの、終身雇用世代と転職世代の不一致に悩む

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  • 更新日:2022/09/22

『人材育成してますか!?』昔のCM『セコムしてますか!?』くらいの勢いで伺います。その昔、人材育成ってナンジャラホイ?研修って?OJTは形だけ~という風土のだった私の所属するザ・ジャパン企業。最近は、そんなのじゃなダメ~!ということで、必死のパッチで人材育成をするようになりました。うん。若干上滑りしており、見事な空回りですが!そんな愛すべき?ある日本企業の取り組みについて、聞いてもらえますか?

人材育成をしてください

中堅のサラリーマンになった私は、よく上司から言われます。うん。ですよね。行っているつもりですよ。それよりも、もっと根本的な問題があるのですよ。そこに気が付いていますか?もうね、今、同じ会社にいても、年齢によって全然捉え方・見ている景色が違う。狭間の40代である私は、『終身雇用世代』の正義と、『転職当たり前世代』の正義の不一致に愕然とします。前者はまだまだ、若い人達はそう簡単に辞めないと思っています。確かに、データでみると転職はメジャーな活動ではないようです(引用:2020年マイナビ調べ)。正社員の転職率は、2020年で4.9%。そこまで伸びているわけではない。終身雇用が崩壊…とは言えません。もちろん、定年を前倒しにしている企業はありますが、あくまで一部の企業。取引先も所属している企業も、ちゃんと70歳近くオジイ…おっと!大ベテランの皆様が役職に就いています。とはいえ、私の周りでも、若手が離職や転職しないための策と言いますかプロジェクトが、オジサン達の中で練り始められています。それはとても良いこと。でもね、ざんねーん。

『終身雇用世代』だけ で対策を練っています

会議をし、あーでもこーでもないと言っているようです。こっそり資料を読みましたが、アレレ?全然求められている像と議論が違うんじゃない?と思ってしまいました。ズレ感が甚だしい。SNSを全くしない世代が、SNS向けの商品を開発しているような、いやいやそりゃマズイんじゃない?という限界すら感じます。私は、会議にも呼ばれる立場でもないし、若い世代でもない。しいて言えば、オジサマ達が決めたことを遂行するよう命ぜられ、若い世代から不平不満を受け取り、オブラートに包んでオジサマに上申する板挟みの立場です。一方で、『転職』という件に関しては、個人的にはよく分かります。私の夫は、この1月に新卒から勤めた会社を辞めました。2か月の主夫生活を経て、4月より新しい会社で働いています。40代中頃での、全くの異分野転職です。

夫が転職して半年近く経ちました

正直、本人はイキイキしています。やりたかった仕事に就いている彼の嬉しさも肌で感じますし、新しい人間関係、新しい分野、何からなにまでチャレンジしかないようでドキドキワクワクしているのが分かります。新卒から同じ会社にずーっと勤めていると味わえない体験だよな~と思ってみたり。まぁ、給与面では下がったのと、土日の出勤頻度やふたを開けてみれば残業過多という事実はあります。本人は良いかもしれませんが、私の負担は格段に増えました。夫だけの目線からみると、『転職サイコー!』かもしれませんが、そのしわ寄せを一気に受けている存在がいることは忘れないで頂きたい。はい。だからこそといいますか、身軽な若者達の中で、転職する流れが加速した時、止めるのはちょっと厳しいだろうと思います。社会的な流れも予測して、管理職や経営者に近しい人達が、何とか人材育成と言う名の『離職を防ぐ行動』をしようとするのもよく分かる。やらないより、きっとした方が良い。でもね、やっぱり、

不一致が起きている

さぁ、ここからは具体的な不一致ね。オジサン達は若い人たちに、■やりがいのある仕事を■会社に来たくなるような内容を■精一杯働ける環境をと心から思っています。彼らの会議の議事録をのぞき見した時、熱い若者への想いが書かれていました。うん。下の世代の育成を本気で考えています。

素晴らしい!

一方で、若者達に雑談も兼ねて聞き取りをすると…■自分の年齢で受け持つ仕事量ではない■責任も重く感じる■自分達にやらせて、オジサン達、何やってるねん?と不信感■給与・役職に仕事が見合っていない■そもそも仕事ふるばっかりで、手厚い教育訓練はオジサン達から受けたことない(育てるつもりあるの?)そうです。アレレの連続なのです。どちらの世代の聞き取りをしても、

冷や汗が出るほどすれ違っています

オジサン達の思惑と、若者の感想が全然違う。策を練れば寝るほど、離れていく気がしてならなりません。でも、痛いほどよくわかるんですよ。今の50代の時代は、自分が新人~10年くらいの時、上司が絶対で、大した仕事をさせてもらえなかった人が多数。自分の頭で考えることをよりも、上司にいかに従順かを試されていました。そんな風に育てたくないという気持ちもあるようで、早いうちからやりがいのある仕事をできれば自由な発想で、若手にやってもらっているつもり。彼らなりの優しさがちりばめられています。でも、若手の方は、そこまで求めていなくて、■定時に帰れること■自分の役職に合った働きができること■有給が取れること■手厚く教育してもらえることを求めています。

どっちも、ちゃーんと正義があります

でね、どうしたら良いんだろ。と考えた時、

やっぱり昔以上に、コミュニケーションを取るべきかもなぁ

ちょっとした時にオジサン達から「困っていることはない?この職場どうしたら良くなると思う?」と聞いてみたり。人材育成に何が必要かの会議には受ける側である若手の意見は抽出すべきかなぁと(できれば参加も)。 若手も、言いにくいのは分かりますが、困ったことは光の速さで上司に相談してもいい。上司に報告・相談・連絡し、上手に上司を利用するのもサラリーマンの技です。それでも、やっぱり若手は売り手市場。転職などの流出は、あるあるになってくるでしょう。私が所属する企業も、優秀な若手~中堅が辞めています。ドカッと辞めているわけではないですが、本当にぽろぽろ。「えっ!期待していたのに」という人ばかりです。残念な気持ちはありますが、

気持ちよく送り出してあげるくらいの懐の深さを持っていたい

仕事での繋がりですが、個人としての関係を意識し、『働く場所は違っても今後どこかでコラボしようね!』くらいの半分フリーランスのような意識をしないといけないかもなぁ~とも考えています。サラリーマンは今でも、会社での人事や派閥、誰に付けば良いか、誰に可愛がられたら得か…みたいな部分はまだあります。そこに全力を注ぐ人もいます。組織ですもん。当たり前かもしれません。ただ、所属する企業のみの政治や立ち居振る舞いに意識し過ぎていると、Z世代だけでなく、30代~40代中堅の頼りにしていた人がだーーれもいなくなる。気づけば下がみんな辞めていた。という未来も待っているかもしれません。

上ばかり見ている時代は終焉を迎えているか…

下の世代は白けた目で見てますし、終身雇用を前提にしていないので、ゴマすりの意味も分からないという後輩もいます。徐々にですが、確実に時代の流れも変わってきています。終身雇用を信じている『オジサマ』達は定年まで逃げ切り、Z世代からちょい上の若手は、売り手市場を利用して転職する気満々。下にも上にも気を遣う30代後半~40代(会社によっては30代前半から)が、一番割を食うのは分かっています。うん。しんど!!でも、この『しんどい世代』である30代~40代がこれからの日本の未来を牽引します。確実に。『しんどい世代』が踏ん張り、上の気分を上手く取りつつ、今までとは違う方向にかじを大きく転換し、大海原に出ると世界が開けくるのかもしれません。次の世代へのバトンパスもこの世代の生き方や泳ぎ方がモノをいう気がします。​ただ、我々は、バブルも経験せず、就職氷河期や失われた30年にもがき苦しみ、散々な割りを食ってきました。 更に、追い打ちをかけて、上にも下にも気を使ってサラリーマン人生を過ごしていくのかい!クソーって思います。でも…嵐に巻き込まれ、前も見えず、船員もバタバタ脱落し、もうダメだー!ってくじけそうになっても必死に航海した先に、新しい世界が待っている気がします。うん。少しずつになりますが、いっちょ、やりますか。

Profile ・ぽに

関西在住。約50平米のマンションに2歳・小1・小3の男の子3人、モーレツサラリーマンの夫と5人暮らし。出張多め、両家遠方、夫婦共に研究職。ワンオペや出世の厳しさ、家事・育児の奮闘を書いたブログが人気になり書籍化された【ススメ共働家】。つまずき、転び、前のめる共働きの日常と現実を軽快に発信し続けている。

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