出荷停止の措置を経て熊本県産アサリが店頭に並ぶようになってはや1か月。消費者はどのような選択をしているのでしょうか。
「最近スーパーマーケットでもよく見かけるようになった(熊本)県産アサリ。皆さんはもう買いましたか?」(記者)
「買いました。蒲島知事が宣伝(トップセールス)して4~5回くらいは買っていると思います。今はもう安心して買えますね」(80代女性)

「食べてないです。いつも行っているスーパーから無くなったのもあって、家でも出なくなりました」(10代女性)

また、こんな意見も。
「何が本当なのかなと思った。今食べてるものがそのまま地物(熊本県産)と信用していいのかなという気はちょっとしますよね」(消費者)

消費者の不安が完全に払しょくされたとまではいかないようです。
出荷再開後、水揚げも好調な県産アサリ。購入できる店も1か月で4倍近くに増えています。

そんな中、こんな店舗も。
「中国産でも(産地)表示をしっかりしていて、(客には)それを理解してもらって買っていただいている状況です」(宇土マリーナ おこしき館 井 悦生さん)

この直売所では長年取引する業者の意向を受け、中国産アサリの販売を続けています。消費者はというと、一度手に取り買うのをやめる人もいれば購入する人も。
「買います。バター焼きにして食べたらおいしいと思います。(産地を)気にしないということはないけど食べてみようかなという気持ちはありますね」(購入者)

中国産アサリは多い時で1日に60パック程売れるそうですが、県産への需要は依然高いようです。
「熊本県産が入っていますかと最初に客に尋ねられますね。(中国産と熊本県産)両方のアサリを並べて客に選んでいただくというのが一番大切かなと思います」
(宇土マリーナ おこしき館 井 悦生さん)

この直売所では近日中にも県産アサリを販売できるようにして消費者のニーズに応えていきたいとしています。
