穴党記者が腕ぶすクイーンS。北の大地で波乱を呼ぶ3頭を狙い撃ち

穴党記者が腕ぶすクイーンS。北の大地で波乱を呼ぶ3頭を狙い撃ち

  • Sportiva
  • 更新日:2020/08/01

【写真】クイーンSの「大穴」は?

『みんなのKEIBA』MCの堤礼実アナ、厳選フォト>>

先週から始まった札幌開催。今開催最初の重賞、牝馬限定のGIIIクイーンS(札幌・芝1800m)が8月2日に行なわれる。

過去10年の1番人気の成績を見てみると、5勝、2着2回、3着1回、着外2回。勝率5割、馬券圏内となる3着内率8割という高い数字を誇り、「牝馬重賞は荒れる」といった定説からはかけ離れた感がある。

しかしながら、3連単では好配当が続出。なかでも、2016年は1番人気のシャルールが2着になったにもかかわらず、39万7120円という高配当をつけている。

やはり牝馬重賞、波乱含みのレースであることは間違いない。そして、スポーツ報知の坂本達洋記者は、同レースについてこんな見解を示す。

「先週開幕したばかりの札幌競馬場の芝コースは、まだまだ良好な状態をキープ。(クイーンSの)過去の結果を見ても、ある程度前に行く馬が有利だと思います。ただし、ハイペースになった時は、差し馬が台頭。この展開面にこそ、クイーンSの攻略のカギがあると見ています」

では、今年はどういった展開が予想され、どんな馬が狙い目になるのか。坂本記者はこう分析する。

「今年は、重賞2勝がいずれも逃げ切りだったコントラチェック(牝4歳)をはじめ、ナルハヤ(牝6歳)、タガノアスワド(牝6歳)、モルフェオルフェ(牝5歳)など、有力な逃げ、先行馬がひしめくメンバー構成。コーナー4つの小回りコースとはいえ、馬場もいいですし、スローな展開になることは考えにくいです。そうなると、長く脚を使える差し馬を狙っていきたいですね」

日刊スポーツの太田尚樹記者も同意見だ。

「出走予定の逃げ、先行馬は『何が何でもハナ』というタイプが多く、主導権争いがかなり激しくなりそう。こうなると、差し馬を狙ってみたくなります。

ちなみに、JRAの重賞は現在、1番人気が10連敗中。先週のアイビスサマーダッシュで2着となったライオンボス以外は、すべて馬券圏外に消えています。今週も穴馬の出番があるのではないでしょうか」

No image

クイーンSでの一発が期待されるシャドウディーヴァ

その太田記者が、穴馬候補として最初に名前を挙げたのは、シャドウディーヴァ(牝4)だ。

「ここ3戦はすべてふた桁着順に沈んでいますが、決して力負けではありません。3走前のGII阪神牝馬S(12着。4月11日/阪神・芝1600m)と2走前のGIヴィクトリアマイル(10着。5月17日/東京・芝1600m)は展開が向かず、前走のGIIIエプソムC(16着。6月14日/東京・芝1800m)は不良馬場に泣かされました。

4走前のGIII東京新聞杯(2月9日/東京・芝1600m)では牡馬相手に2着に好走し、昨秋のGI秋華賞(京都・芝2000m)では4着と健闘しています。それは、実力があってこそ。展開が向きそうな今回、一発があると思いますよ」

太田記者はもう1頭、リープフラウミルヒ(牝5歳)を推奨馬に挙げる。

「前走のGIIIマーメイドS(6月14日/阪神・芝2000m)は11着と案外でしたが、極端に荒れていた阪神の馬場が影響した、と見ています。札幌では3戦2勝と洋芝適性があるのはわかっていますし、2走前のGIII福島牝馬S(4月25日/福島・芝1800m)では別定戦で2着と好走し、ここでも力は足りると思います。福島牝馬Sと同じ丹内祐次騎手へと手綱が戻るのもプラスに働くでしょう」

リープフラウミルヒについては、坂本記者もオススメする。

「福島牝馬Sでは中団から長く脚を使って、馬群から抜けてきました。そのレース内容はもちろん、勝ったフェアリーポルカ(牝4歳)にコンマ1秒差という結果にも、大きな価値があります。ここに来て成績が安定している理由は、管理する相沢郁厩舎の佐藤美世人厩務員によると、『一番はカイ食いがよくなってきたこと』だそうです。馬体が締まって、充実期を迎えている感があります。

前走のマーメイドSの敗因はつかみ切れませんが、広い阪神コースで馬群の外目を回らされて、脚が溜まらなかったように思います。うまく前に壁を作って運べれば、違うはずです。おまけに、札幌が得意なステイゴールド産駒で、実際にこの舞台では2勝を挙げて相性は抜群。鞍上の丹内騎手も、『洋芝はすごくいい。レースぶりから力をつけているのは明らかで、追い切りもいい動きだった』と色気を隠すことはありませんでした」

坂本記者ももう1頭、気になる存在がいるという。

「カリビアンゴールド(牝6歳)です。コース適性の高さから、推したい1頭です。昨年のこのレースでは、3着と善戦。前走のオープン特別・巴賞(7月5日/函館・芝1800m)でも3着と好走し、洋芝適性の高さを改めて示しました。こちらも、ステイゴールド産駒で、長く脚が使える機動力が魅力です。

陣営も『状態はすごくいい。函館で1回使ってピリッとして、体もよくなっている。年齢的にもラストチャンスのつもりで、重賞タイトルを獲りにいきたいですね』と、気配のよさを強調するとともに、レースに向けての強い意気込みを感じました」

今年は”これ”といった抜けた存在が不在。まさしく混戦模様と言える。「牝馬重賞は荒れる」と言われるとおり、かつてないほどの波乱が起こってもおかしくない。その一端を担う馬が、ここに挙げた3頭の中にいるかもしれない。

土屋真光●文 text by Tsuchiya Masamitsu

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加