
19日、今年7月1日時点の地価が発表されました。「インバウンド」を原動力の一つとして、全国的に上昇傾向となっています。地価の上昇は今後も続くのでしょうか。そして、生活への影響についても見ていきます。
■地価上昇…外国人訪問者数が急増
まず、日本を訪れる外国人がどれほど戻っているのでしょうか。
去年10月、水際対策が大幅に緩和されて以降、一気に増えています。日本政府観光局(JNTO)によると、今年7月は232万人とコロナ前の同じ時期の80%近くにまで回復しました。外国人がどれくらいお金を使っているのか、今年4月から6月の3カ月間で外国人の旅行消費額は1兆2052億円で、コロナ前の同じ時期の95%まで回復しました。
こうしたインバウンドの効果もあって、観光地を中心に街が潤い、地価が上昇しています。
■地価以外も上昇? 生活への影響は
では、今後も地価上昇は続くのでしょうか。
第一生命経済研究所・首席エコノミストの永濱利廣さんは「外国人観光客は増え続けるとみられるので、これまで注目されなかった地域にも流入し、その街の地価が上がる可能性がある」と指摘します。
ただ、そうなると私たちの生活にも影響が出てくるといいます。地価が上昇するということは、“人々が集まる”こと、“需要も拡大”し街が潤いますが、一方でその分、「地元の店のモノやサービス価格が上がる、そのことで地元住民の出費も増加する。そういった地域が増えていく可能性もある」ということでもあるのだそうです。
(スーパーJチャンネル「newsのハテナ」2023年9月19日放送)