日本SのDHは即決着も...セに残る反対論/記者の目

日本SのDHは即決着も...セに残る反対論/記者の目

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2020/11/20
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NPB旗(2014年5月10日撮影)

日本野球機構(NPB)は19日、21日に開幕するプロ野球の日本シリーズで、セ・リーグの本拠地球場を含めて、全試合でDH制を採用すると発表した。ソフトバンクが投手故障リスク軽減などの観点から、18日夕方に全試合DH制を提案。この日に臨時実行委員会を開き、承認された。かねてセ・リーグのDH制導入を提唱してきた巨人原辰徳監督(62)は、球界発展のためにも、提案を受けて立つ考え。日本シリーズでの全試合DH制は、85年以来35年ぶり2度目になった。

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個人的にDH制には賛成だ。今日本シリーズでの採用を契機に、セ・リーグでの導入の議論が本格化すればと思う。9人目の打者が野手であれば全打席の重要性がはるかに増す。原監督が挙げる「野球人口の拡大」の一因にもなりえる。

ただ反対意見があるのも事実だ。「投手交代の妙が減る」「本来の野球は9人で行うもの」と伝統を尊重する声はある。また高校生などアマチュアで多く見られるエースで4番。「投手に専念することになれば、打者全体のレベルが下がる」と懸念する意見もある。

すぐに100%賛成、100%反対にはなり得ない事案だ。しかも日本シリーズ開幕3日前にNPBに提案された。この日、午後5時からの臨時実行委員会で協議され、当該球団以外からは慎重な意見も出たが、最終的には斉藤コミッショナーが公報の変更を述べ、12球団で賛同したと午後6時半からの会見でNPBは説明した。セ・リーグのある球団首脳は賛否が分かれたと聞かれ「想像している通りです」と暗に認め「日本シリーズはNPBの主催なのでコミッショナーに一任した。(セでの導入の議論として)継続はしないとのことだった」と一線を引いた。

異例のスピード決着だったといえる。大事を成すためにはハレーションを避けられないこともある。一方で十分な議論が尽くされたのかは不透明さが残る。【NPB担当=広重竜太郎】

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