「化け物みたいな投手がいるので」甲斐野は復活の働き場所を「7回」に絞る

「化け物みたいな投手がいるので」甲斐野は復活の働き場所を「7回」に絞る

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2021/11/25
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ソフトバンクの甲斐野央投手(25)が「7回の男」復活へ期待感を持たせる快投を見せた。宮崎秋季キャンプ最終クール2日目の24日、シート打撃に登板して最速152キロをマーク。最終打者だった栗原のバットをへし折るなど、剛腕健在をアピールした。右肘手術明けの今季、8月に2年ぶりの1軍登板を果たすなど22試合に投げたが、崩れる試合もあって不完全燃焼。右腕は「勝利の方程式」返り咲きへの思いをたぎらせている。

◇    ◇

甲斐野の目の色が変わった。同い年の栗原が、打席に入った時だった。無死三塁、真っすぐのみの設定。「犠飛も打たせたくなかった」。初球は力みから浮いたが、150キロを計測。2球目はこの日最速の152キロをマークした。

「オリンピアンで同級生だし。打たれたくないと思った」。最後は外角への150キロ。バットをへし折って投ゴロに打ち取ると、練習ながらガッツポーズまで繰り出した。「(栗原が)悔しそうな顔を見せたのでうれしかった」。投手としての本能があふれ出た。

打者7人に投げ、1安打。シーズン中よりもゆったりとしたフォームからスピンの利いた直球を投げ込んだ。「まだ(コース、球筋で)意図しない球がある」。ギアを上げたのは栗原の打席のみ。試行錯誤は続くが「この方向で行こうかな」と光は見えている。

投手の持ち場をシャッフルさせる構想を持つ藤本監督も「8回モイネロ、9回森」の形は継続したい考え。「そこは化け物みたいなピッチャーがいるので、何としても7回に食い込めるようにと思っている」。甲斐野は指揮官の意図を受け止め、ターゲットを「7回」に絞る。その上で「おいおい(他の選手を)抜かさないといけないと思っている」と高みも目指す。

昨年12月に右肘手術を受けると、復活を目指す中で患部への負担を軽減できるフォームへ大幅にモデルチェンジした。テークバックをコンパクトにしたが、投げながら打者がタイミングを取りやすそうだと感じていたという。

「安定感に欠けていたので。元に戻しながら、新たな形を模索しています」。1年目で65試合に登板してポストシーズンも戦い抜き、優勝したプレミア12でも力投を見せた。それでも「今見れば肘をけがするなと分かるフォーム」と指摘する。「元に戻す」としながらも知識を蓄えた今、故障のリスクを軽減できる投球フォームを追求している。

1年目は国際大会、2年目はリハビリがあった。秋にこれだけ練習に打ち込んだのはプロ入り後初めて。「野球ができているのが幸せ」。幸せをかみしめる剛腕は、来季に向け「勝ちパターンで負けがつかないように」と完全無欠のセットアッパー像を追い求める。(鎌田真一郎)

西日本スポーツ

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