福岡県田川市で1歳の男の子をエアガンで撃ち、育児を放棄して死亡させたとして、1審で懲役16年の判決を受けた父親の控訴審です。弁護側は改めて無罪を主張しました。
◆1審は父親の常慶被告に懲役16年の判決
1審判決によりますと、田川市の無職・常慶雅則被告は2018年、当時1歳だった三男の唯雅ちゃんに向けてエアガンを何度も撃ってけがをさせました。さらに、衰弱した唯雅ちゃんの育児を放棄して死亡させました。1審で常慶被告は無罪を主張したものの、福岡地裁は唯雅ちゃんの衰弱について「寝食をともにし、異常に気付かなかったことは考えられない」などと指摘。常慶被告に懲役16年の判決を言い渡しました。
◆衰弱の認識なかった→改めて無罪主張
26日に開かれた控訴審の初公判で、弁護側はエアガンで撃ったことや唯雅ちゃんが衰弱しているのを認識していたことなどを否認し、改めて無罪を主張しました。検察側は控訴棄却を求め結審しました。判決は来月14日に言い渡される予定です。