Josh Smith
[ソウル 21日 ロイター] - 韓国と北朝鮮は今月中にそれぞれ軍事偵察衛星を打ち上げる見込み。成功すれば両国にとって初めてで、軍備競争が宇宙へ拡大する。
日本の海上保安庁は21日、北朝鮮から22日━12月1日の間に「人工衛星」を黄海と東シナ海の方向に打ち上げるという通告があったと発表した。北朝鮮による衛星の打ち上げは今年3回目の試みとなる。過去2回の打ち上げは失敗に終わっている。
一方、韓国は30日にカリフォルニア州のバンデンバーグ空軍基地から初の国産軍事偵察衛星をスペースXの「ファルコン9」で打ち上げる。
偵察衛星が稼働すれば、北朝鮮は米韓日の軍事活動を初めて遠隔で監視することが可能になる。韓国は米情報システムへの依存を減らすことができる。
韓国陸軍元司令官のChun In-bum氏は早期警戒能力を向上させるほか、戦争が起きた場合の被害評価、通信などに活用できると述べた。ただ「北朝鮮が打ち上げに成功しても軍事的価値のある偵察能力には程遠いだろう」との見方を示した。
カーネギー国際平和財団のアンキット・パンダ氏は北朝鮮の衛星について、解像度が低くても戦略的警告や状況認識など一定の軍事的価値があると話した。
また、北朝鮮の偵察能力向上は脅威の増大でしかないとの見方は近視眼的と指摘。核攻撃によるダメージの評価などに使用する可能性があるが、危機が高まった時に状況をより適切に認識できるようになり、安定につながることもあり得ると述べた。