トヨタ「アルファード」爆売れ中! 登場7年もまさかの台数倍増!? 理由は「エスティマ」「ヴェルファイア」のおかげ?

トヨタ「アルファード」爆売れ中! 登場7年もまさかの台数倍増!? 理由は「エスティマ」「ヴェルファイア」のおかげ?

  • くるまのニュース
  • 更新日:2022/06/23

販売台数4.4万台規模だった2015年から倍増! 2021年には9.5万台に

トヨタの高級ミニバン「アルファード」は、昨年2021年の1年間で約9万5000台を販売しています。月平均でおよそ7900台です。現行型デビュー時の2015年には約4万4000台だったことを考えると、販売台数は倍以上に伸びていることがわかります。

軽を除く乗用車の2021年販売ランキングでも、低価格なコンパクトカーが上位を占めるなか、堂々の4位となったアルファード。その販売推移を見てみましょう。

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(左)トヨタ「アルファード」/(右)トヨタ「ヴェルファイア」

2015年1月にフルモデルチェンジし、3代目となったアルファード。同2015年の1年間で4万4366台を販売しています(数値はすべて一般社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ)。

【画像】超豪華! 1500万円超えのトヨタ「アルファード」が凄い!(52枚)

同時に登場した兄弟車のヴェルファイアは、2015年に5万4180台とアルファードを超える台数でした。

アルファード/ヴェルファイアの2モデルを合わせ9万8546台と、年間10万台に迫る勢いです。

2017年12月末に実施されたマイナーチェンジで、2モデルのシェアは逆転しました。

翌年2018年、ヴェルファイアの販売台数は4万3130台。対するアルファードは5万8806台を記録したのです。

マイナーチェンジでは先進運転支援機能をアップデートしたほか、フロントマスクを中心とした各モデルのデザイン改修がおこなわれています。

新型アルファードは、人気の高いエアログレードに手が入り、精悍さを増しました。特徴的なフロントグリルの形状自体は大きく変えず、正常進化といえる改修でした。

これに対し新型ヴェルファイアは攻めの姿勢をみせ、特に人気のエアログレードはメッキパーツ部を増やし、派手さを増した印象です。

高級感の強さがLクラスミニバンの大きな魅力のひとつとなっていますが、マイナーチェンジに対するユーザーの評価はアルファードへと大きく傾いたことが、販売推移の様子からも明らかです。

このあと、ヴェルファイアにはさらなる逆風が吹き荒れます。

トヨタは2020年5月、これまで4つあった販売店チャンネル(トヨタ店/トヨペット店/カローラ店/ネッツ店)を事実上統合し、トヨタの全店舗で全トヨタ車が購入できるよう改めました。

トヨタに限らず、かつてはホンダや日産などでも多チャンネル制がおこなわれていました。

各販売店別に特徴を出すため、専売車種や兄弟車の数々が用意されていたのですが、各社とも効率化や販売店の統廃合などが進み、多チャンネル制や兄弟モデルはトヨタが最後の事例となっていました。

2017年12月のマイナーチェンジを境に「アルファード」の人気が「ヴェルファイア」を上回るように

そんなトヨタの兄弟車として残っていた代表格が、アルファードとヴェルファイアです。

アルファードはトヨペット店専売、ヴェルファイアはネッツ店専売。2チャンネルの間で販売競争が繰り広げられていました。

トヨタでふたつの選択肢を用意し自社ブランド同士で競合させることで、他メーカーへの顧客流出を防ぐ狙いもあったといいます。

ヴェルファイアは、販売チャンネル統合前の2019年に3万6649台を販売したのに対し、2020年は1万8004台に半減してしまいました。

対するアルファードは、2019年の6万8705台に対し、2020年には9万748台まで伸ばしています。約4万4000台だった2015年から比べると倍増の伸びを示しています。

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トヨタ「アルファード」「ヴェルファイア」年間販売台数推移 [2015年~2021年/一般社団法人 日本自動車販売協会連合会調べ]

2017年末のマイナーチェンジを機にアルファード人気が高まっていたなか、ヴェルファイア専売だったネッツ店でも顧客に対しアルファードを勧めることができたことが、シェア拡大の理由としては大きいようです。

ヴェルファイアの台数(2015年に約5万4000台)が大幅に減った分を、他社へ逃さずトヨタ内でしっかり吸収できた、ともいえるでしょう。

またもうひとつの要因としては、長年Lクラスミニバンの代表格として愛され続けてきた「エスティマ」(こちらはトヨタ店とカローラ店専売)が、2019年末に生産終了した影響も少なくありません。

首都圏近郊のトヨタカローラ店営業スタッフは「全店扱いが始まり、アルファードが売れるようになったのは大きいです」と歓迎しています。

高額車種のため収益が大きく上がることはもちろんのこと、これまで自社の顧客から代替の際にアルファードが欲しいと声がかかっても、知り合いのトヨペット店営業スタッフに紹介したりしていたことから、そうした機会損失も防げるのだといいます。

※ ※ ※

2015年の現行型デビューから7年が経過した2022年。そろそろアルファード/ヴェルファイアのフルモデルチェンジの噂も聞かれる時期です。

2021年4月の一部改良では、ヴェルファイアのグレード体系が見直され、アルファードと同等だったグレード数は、限定車から昇格した「GOLDEN EYES II(ゴールデンアイズツー)」1グレードのみに統合されるという、これまでにない大リストラを断行しています。

その影響は大きく、ヴェルファイアは2021年の販売台数が6509台(月平均542台)へ激減してしまいました。

アルファードが2021年に9万5049台を販売したのに比べると、その差は歴然です。

もはやヴェルファイアは、存続の危機といって良い状況にあります。

ロングセラーとなったアルファードが新型でどう生まれ変わるのか、そして次期ヴェルファイアの行く末についても気になるところです。

くるまのニュース編集部

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