脳はどのように“学習”するのか?「ヘッブの法則」の提唱者ドナルド・ヘッブ

脳はどのように“学習”するのか?「ヘッブの法則」の提唱者ドナルド・ヘッブ

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2021/07/22
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"サイエンス365days" は、あの科学者が生まれた、あの現象が発見された、など科学に関する歴史的な出来事を紹介するコーナーです。

脳の「学習」を司る法則

1904年の今日(7月22日)、心理学者のドナルド・ヘッブ(Donald Olding Hebb, 1904-1985)がカナダで誕生しました。

ヘッブは神経科学におけるシナプスの可塑性(かそせい)についての「ヘッブの法則」でその名を知られています。

カナダのノヴァスコシア州に生まれたヘッブは1932年に同国のマギル大学で修士号を得たのち、モントリオールの高校で教鞭をとることになります。

教師としての人生を歩み始めたヘッブですが、すぐに重病にかかり入院生活を余儀なくされました。その入院生活の間、彼はジークムント・フロイトやウィリアム・ジェイムズといった著名な心理学者の論文や著作を読み漁ります。

退院した彼は心理学への興味を深め、一念発起してハーバード大学で学位をとります。その後、彼はアメリカ・フロリダにあるヤーキーズ霊長類生物研究所の所員として研究を行い、最終的に自分の母校であるマギル大学の心理学教授となります。

さて、彼の最も有名な業績として知られるのが自身の名を冠した「ヘッブの法則(ヘブ則)」です。

これは脳内のニューロンの結合に関する法則です。我々の脳は多くのニューロン(神経細胞)が集まってできており、は核や樹状突起などいくつかの部位に分かれています。なかでも他のニューロンにシグナルを伝える部位を軸索といい、その先端部分をシナプスといいます。

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一般的なニューロン(多極ニューロン)の模式図。左側に伸びているのが軸索で、その先の部分はシナプスと呼ばれる。        photot by iStock

ヘッブの法則とは、「シナプスはニューロンが発火する度に電気刺激の伝達効率が上がっていき、逆に長い間発火しなければ伝達効率が落ちる」という仮説に基づく、学習や長期記憶についての基礎的な法則です。

この考え方はその後の研究でもその有効性が確認されており、ヘッブの法則は神経学におけるもっとも重要な法則のひとつと考えられています。

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