誰? 名前もわからないけど尊敬しちゃうキャラ 「記憶にこびりつく」

誰? 名前もわからないけど尊敬しちゃうキャラ 「記憶にこびりつく」

  • マグミクス
  • 更新日:2023/01/25
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花山薫の背中に輝く「侠客立ち」のモデルは? 『バキ外伝 創面』3巻(秋田書店)

彼がいなければ現在の自分はなかった……主人公を助けた名もなき重要人物

自己犠牲や英雄的行動で、主人公や主要キャラに影響を与えたキャラが、ファンの間で話題になるケースは多々あります。しかし、そのなかには、作中で名前が明かされておらず、通称を使って愛されているキャラもいました。

●リーゼントの少年『ジョジョの奇妙な冒険』第4部

【画像】無名キャラに救われた人気キャラたち(5枚)

『ジョジョの奇妙な冒険』第4部の主人公・東方仗助の大きな見た目の特徴といえば、リーゼントです。連載当時でもオールドファッションだった仗助の髪形ですが、そこには名もなきヒーローとの出会いが関係していました。

幼少期、DIOの呪縛が原因で高熱を出した仗助は、猛吹雪のなか、母親の車で病院に向かっていました。しかし、雪で車が立ち往生してしまい、仗助は命の危機に見舞われます。そこに、リーゼントで学ランを着た少年が現れ、学ランをタイヤの下に敷いて車を抜け出させました。命を救われた仗助は、感謝と憧れから、少年を真似たリーゼントヘアを貫くようになったのです。

このリーゼントの少年が、たまたま行った人助けのおかげで、仗助の「黄金の精神」は育まれました。つまり、街を脅かす殺人鬼・吉良吉影に、仗助が立ち向かえた理由には、彼の存在が大きく影響しており、名もなき重要人物としてファンの間で認知されています。

『ジョジョの奇妙な冒険』では、他にも警官時代のアバッキオをかばって殉職した同僚や、たったひとつの出来事をきっかけに、虐めや虐待で苦しむジョルノを救い、一人前の人間として見守り続けたギャングなど、主役級の人間に影響を与えた、とてもかっこいい名もなき重要人物が登場しています。

●旅の博徒『グラップラー刃牙』

人気格闘マンガ『刃牙』シリーズで、第1部『グラップラー刃牙』から登場するヤクザ・花山薫は、同シリーズ屈指の人気キャラです。彼の背には、鐘を背負う旅の博徒の「侠客(おとこ)立ち」の刺青が彫られています。敵対する組の事務所を襲撃し、敢えて敵に背中を斬られることで刺青に巨大な傷跡を残し、斬られている「侠客立ち」にしたり、致命傷になりうる一撃を「侠客立ち」が彫られた背中で受けて負けたりと、印象的なエピソードを持つ花山の刺青ですが、その由来は、江戸時代の名もない「旅の博徒」の命を賭した行動でした。

江戸時代、豪農だった花山家は、財産を狙った盗賊に襲われ、一族皆殺しの危機に陥ります。大人たちが次々と殺され、残るは跡取り息子の弥吉のみとなりました。その時、その夜たまたま花山家に宿を借りていた旅の博徒が、弥吉を守るべく、彼に寺の鐘をかぶせて背負ったのです。博徒は、盗賊から何度も斬りつけられますが、微動だにせず、弥吉を入れた鐘を背負い続けました。

やがて、夜が明け、博徒が立ったまま死んでいることに気付いた盗賊たちは、敵ながらその壮絶な最期に感銘を受け、弥吉を見逃し、逃走しました。一晩宿を借りただけの博徒の犠牲によって救われた弥吉は、自身も博徒に身を転じると、感謝の気持ちを込めて、彼の勇姿を「侠客立ち」の詩と、背中の刺青として子孫に伝えるようになったのです。

花山は勝っても負けても心に残る、名勝負を繰り広げてきました。相手が武器を使おうとも攻撃をすべて受けきり、倒れた相手には止めを刺さない彼のスタイルの根底にある「旅の博徒」は、作品においてもとても重要な人物です。「侠客立ち」の説明は『刃牙』シリーズ本編で3回、花山が主人公の『バキ外伝 疵面』でも登場し、名物となっています。

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「手刀を見逃さなかった人」をあっさり倒したクロロが描かれたアニメ『HUNTER×HUNTER 幻影旅団編』DVD-BOXII(バップ)

ネタキャラだけど、実力は確か?

●団長の手刀を見逃さなかった人『HUNTER×HUNTER』

純粋に尊敬してしまう名無しキャラもいれば、「ある意味凄い」と半分ネタで愛されているキャラもいます。例えば、ネットミームになった印象的な場面やセリフが多い『HUNTER×HUNTER』のなかでも、「おそろしく速い○○ オレでなきゃ見逃しちゃうね」という、かなり有名なセリフを残したキャラがいました。SNSを使っていれば、誰でも一度は目にしたことがあるのではないでしょうか。そして、このネットミームを発したキャラは、名もない暗殺者でした。

「ヨークシン編」で、マフィアンコミュニティに雇われた暗殺者のひとりとして登場したこのキャラですが、名前は明かされていません。しかし、その実力は確かで、幻影旅団の団長・クロロが、他のマフィアたちに見えないほどの速度で放った手刀を見逃しませんでした。その時、ネットミームとして20年以上も愛されるセリフ「おそろしく速い手刀 オレでなきゃ見逃しちゃうね」を残し、「団長の手刀を見逃さなかった人」として、ファンに認知されたのです。

「団長の手刀を見逃さなかった人」は、重度の殺人嗜好症で、かなりの戦闘狂だったようですが、クロロとの戦闘は端折られてしまい、念魚「密室遊魚」に生きたまま食われて悲惨な末路を遂げました。しかし、強者・クロロに挑み、数々の個性豊かなキャラが登場する『HUNTER×HUNTER』で、埋もれることなくネットの歴史に残る名言を残した、名物キャラです。

(SU_BU)

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