
「さて、やるか」と重い腰を上げる間もなく、設定温度に達し、パワフルスチームでシワがスルスル伸びる、最新のスチームアイロン。軽くて立ち上がりが早いティファールと、前後左右へスイスイ動くパナソニックを〔ミモレ編集室〕のほにさんがお試ししました。
今回試すのはこの2つ!
スチーム量に定評があるブランドの最軽量&最小モデル
ティファール「フリームーブミニ 6470」

縦横斜め、全方向にアイロンがけできるのが画期的!
パナソニック「コードレス スチームアイロンNI-WL708」

〔ミモレ編集室〕私が試してみました!
ほにさん
仕事着はきちんと感が欲しくてシャツが大活躍。持っている古いアイロンはスチームアイロンなのに機能を果たさず、別で霧吹きを使用。アイロンは購入の検討が後回しになっていたので、今回最新モデルに興味津々です。
お試し品1 パワフルスチームが繊維の奥までしっかり浸透! ティファール「フリームーブミニ 6470」

スチーム量が多いことで知られるティファールのスチームアイロンの中でも、最小・最軽量の軽いかけ心地でありながら、スチーム量がさらに増えた2023年発売モデル。耐久性に優れたセラミック製のアイロン面は、軽くすべらせる感覚でしっかりプレスできます。フリームーブミニ 6470 FV6470J0 ¥13000(シーズンやセールで価格変更の場合あり)/ティファール
ほに’s Report 設定温度・中まで、約40秒!(ほに調べ)軽くてパワーも申し分なし
家事の中で「アイロンが好き!」という方は少数派だと思います。私は好きでも嫌いでもなく、溜め込んでしまうと面倒だから追われるように……。かといって形状記憶のシャツは好みでないし、クリーニングに出すのもお金がかかる。
アイロンの準備が簡単で使い勝手が良ければ、家事のハードルが下がりますよね。今使っているアイロンはしまい込んでいますが、部屋に置いていてもインテリアを邪魔しないものであれば、サッと思い立った時に取り出せてすぐにアイロンができるのでは、と思っています。

まずはティファール。
見た目はコロンとしたフォルム。到着した時にアイロンとはわかりませんでした。最初はカバーの持ち手がどこか迷った程です。カバーを開けて、準備は水を入れてコンセントにさすだけ。水を入れるタンクが本体から離せるので簡単です。

スイッチを入れていざ温度設定。低中高、今回は中を選びます。なんと設定温度まで約40秒!? 今どきのアイロンは早いですね。本体が小さいので小回りがきいて手裁きもスムーズ。

かけ損ねて強くしわがついてしまっても、手元のボタンでピンポイントに霧吹きができ、強いシワもキャッチ。すぐに元通りです。重量1kgを切っている軽さも魅力のひとつ。
手元の握り部分が輪になっていないバータイプなので、手の大きな私は握りやすかったです。デザインもツートンカラーで可愛く、アイロンの時間の気持ちが上がります。

左:Before コットンはシワがつくとなかなか手強いです。 右:After ショットでシワをリセット! 簡単にシワが伸びました。
私の予算は1万円前後で、こちらの商品は13000円。アイロンの平均的な金額より少しお高めに感じます。しかし立ち上がりが早く、「アイロンがけをしよう、でも面倒……」と思う間もなく取りかかれるので、時間の節約につながります。
レポート:お試し商品2 約16cmとスチーム噴射位置が広く、スチーマー使いもOK パナソニック「コードレス スチームアイロンNI-WL708」

全面からスチームが噴射されるアイロン面は、前にも後ろにもすべらせることができるアーモンド型。服をハンガーにかけて、ニットをふっくらさせたり、ジャケットのえりを立体的に整えたり、脱臭できたりするスチーム機能も便利。カームブラック、ピンク、ピンクゴールドの3色展開。コードレス スチームアイロンNI-WL708 ¥21100(編集部調べ)/パナソニック
ほに’s Report 蒸気の穴が多く全面にあり、前後・左右自由自在にすべるのが便利!

さて次はパナソニックです。準備はこちらもタンクに水を入れてコンセントにさすだけ。立ち上がりの設定温度・中までは50秒ほど、ティファールとあまり大きな差はありません。

ティファールもですが、設定温度に適した素材が本体に書かれており、安心です。
こちらは葉っぱのような形のアイロン面が、前後・左右対称型なのがポイント! 蒸気の穴がアイロン面全体に、数も多いので全体からスチームが出て強力、すべりがとっても軽いです! 本体の重量は1.1kgとティファールより若干重いのですが、蒸気の量が多くすべりがいいので、アイロン時の重さは全く感じません。

先も適度に尖っており、小さい襟やタックのところ、袖口の細かい部分に入り込んでくれるので、失敗して折り目がついてしまうことが少ないと感じました。これはストレスが少ないです。

霧吹きいらずのショットの穴からは、細かい水粒子スプレーが出ます。
外カバーが外しにくいとそれだけでストレスですが、簡単に外せて、準備が楽です。また前後・左右対称型が私には一番の魅力でした。これまで使ったことがなくて新鮮なところもありますが、向きを気にしなくていい、かけやすさは使ってみて納得したところです。またハンガーにかけてスチームする時に「重いかな?」と思いましたが、片手でも手首に負担はかからなかったです。途中でお茶を入れている時にうっかりスイッチを入れたままにしてしまいましたが、勝手にスイッチが切れてくれて安心でした。

左:Before リネンは洗いざらしの風合いも魅力です。 右:After たっぷりのスチームでスルスルとシワが伸びました!
こちらは21100円。アイロンで2万円超えは正直お高いです……。が、機能面が充実していて、ニットのたたみジワも薄くなる。スチーマーとしての機能も十分備えており、お値段以上だと感じました。

左:Before たたんで収納していたため、シワがついてしまったニット。 右:After スチームを当てたら、生地がふんわり。シワが伸びました!
【2つを試してみて】
どちらも基本的な機能は充足しているので、「自分が求めるもの」の優先順位が何かだと思います。
私は平日は仕事中心、土日にまとめて家事をこなすのが現実。サッと取り出し、時短で家事をこなせるのはティファール。平日でも思い立ったらアイロンがけができます。
また私はニットはたたんで次の冬まで保管しているのですが、いざ使う時にたたみジワがあり、気になります。強力スチームでニットのシワ伸ばしまで、1台で多機能をこなしてしまうのはパナソニックです。
時短か多機能か……、年末に向けて真剣に悩みます。
【ミモレ的まとめ】
1 ティファール「フリームーブミニ 6470」
✔ 通常スチームは最大0-15g/分
✔ 立ち上がりが早い!
✔ 軽い、早い、伸びる。時短を求める方向き
2 パナソニック「コードレス スチームアイロンNI-WL708」
✔ 通常スチームは平均約13g/分、最大約15g/分
✔ 前後左右斜めによくすべる!
✔ スチーマーにもなり、多機能を求める方向き
※スチームの表記基準は各社で異なります
構成/鹿志村杏子
協力/
ティファールお客様相談センター tel. 0570-077-772
パナソニックお客様ご相談センター tel. 0120-878-691

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〔ミモレ編集室〕