欧州次期大型ロケット「Ariane 6」、470秒の射点燃焼試験--飛行中の動作をリハ

欧州次期大型ロケット「Ariane 6」、470秒の射点燃焼試験--飛行中の動作をリハ

  • UchuBiz
  • 更新日:2023/11/21

欧州宇宙機関(ESA)は、次世代大型ロケット「Ariane 6(アリアン6)」の射点燃焼試験(ホットファイアテスト)を協定世界時間11月23日午後8時10分(日本時間11月24日午前5時10分)に実施する。コアステージの燃焼時間は、前回試験が4秒だったのに対し、今回が470秒となる。

試験は、ESAとフランス国立宇宙研究センター(CNES)、ロケット開発のArianeGroupが共同で行う。上段とロケットのコアステージを組み立てた状態で燃料を充填し、射点でコアステージの「Vulcain 2.1」エンジンを470秒間燃焼させて、安定して作動するか確認する。固体ロケットブースターも取り付けるが、こちらには点火しない。

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組み立てた状態で試験する(出典:ESA)

打ち上げに向けたカウントダウンシーケンスを確認すると同時に、コアステージが飛行中に果たすべき、発射から役目を終える全過程の試験が目的。約8分間の燃焼で、充填した150トンの液体酸素と液体水素はほぼ消費し尽くす。

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燃焼時間は前回が4秒、今回が470秒(出典:ESA)

ESAは、試験の模様を点火20分前から「ESA Web TV Two」でライブ配信する。

Ariane 6の打ち上げ能力は、地球低軌道(LEO)で10.35~21.65トン、静止移行軌道(GTO)で5~10.5トン。

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ESA発表
ESA Web TV Two

佐藤信彦

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