「Cocospy」は、親が子どものスマホを監視することを目的に作られた「見守り」アプリです。しかし、SNSでのやり取りや端末内の写真データなどが抜き出せるため、浮気監視ツールとして知られています。それでは「Cocospy」にはどの程度の“監視能力”があるのでしょう。実際にスマホに導入し、その実力を検証してみました。
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Cocospyで通話履歴や接続回数を確認
Cocospyの「通話・連絡先の監視」では、電話や連絡先アプリにアクセスして情報を抽出します。電話番号やメールアドレスはもちろん、通話の履歴や相手ごとの接続回数なども確認できました。
「位置情報の表示」ではPCのマップ上で現在位置を確認できますが、リアルタイム更新ではないため精度は甘め。過去のログを見られるので、いつどこにいたかを大まかには把握できます。
「カレンダー情報の表示」ではGoogleカレンダーの情報を抜き出して一覧表示できました。件名や日時はもちろん、説明欄に書かれている内容などをソフト上で確認可能です。
Cocospyで操作や入力した文字丸わかり
Cocospyの「写真・ビデオの監視」では端末内の写真やビデオが表示されますが、一度読み込んだ後は更新されず、監視用としてはイマイチ。写真や動画のダウンロードは可能でした。
「インストールアプリの監視」ではインストールされているアプリを一覧表示。マッチングアプリやカギ付きアルバムなど、浮気の証拠になりそうなものを探すことも可能です。
「SNSアプリの監視」はLINEやInstagramなど幅広いサービスに対応。通知記録やキーロガーにより、アプリ上で行った操作や入力した文字が丸分かりでした。
当然ですが、こうしたスマホ監視アプリを相手に無断でインストールすることはNG。不正指令電磁的記録供用罪などに問われるので、安易な実践は厳禁です。