
八回、林が右前に適時打を放った(撮影・渋井君夫)
(オープン戦、ソフトバンク2-5DeNA、18日、ペイペイD)DeNAのドラフト3位・林琢真内野手(22)=駒大=が、チームでただ一人の複数安打となる2安打1打点、1盗塁の活躍で7連敗中だったチームの勝利に貢献した。先発出場した試合ではこれで8試合連続安打。開幕スタメンをアピールした。
「スタメンで出していただいたので、自分のやるべきことを全うしようと思いました」
七回の第3打席で左前打を放つと次打者の初球にすかさず二盗を決めた。八回2死満塁ではファウルで粘り、9球目を右前への適時打とし、勝利をたぐり寄せた。
打席での粘り強さとバットコントロール、出塁後のスピード、守備でも二塁、三塁、遊撃、中堅を守る器用さが武器。三浦監督からの評価も「〝いいね〟がどんどん増えている。どのポジションでも必死にやって、いいものを見せてくれている」と上昇一途だ。
この日は二塁でフル出場し、ルーキーは「柳田さんの打席では興奮しました。前進守備では今までにない恐ろしさを感じました。いい経験ができました」と初々しく笑った。走攻守でアピールするユーティリティープレーヤーの存在感が、日ごとに大きくなっている。(湯浅大)