これぞ世界最高のMF! デ・ブライネが当たり前のように別格。技術も良し、走っても良しなマンCの生命線【分析コラム】

これぞ世界最高のMF! デ・ブライネが当たり前のように別格。技術も良し、走っても良しなマンCの生命線【分析コラム】

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  • 更新日:2021/01/14
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【写真:Getty Images】

ここに来てペップ・シティ復調

プレミアリーグ第18節、マンチェスター・シティ対ブライトンが現地時間13日に行われ、1-0でホームチームが勝利している。44分にフィル・フォーデンの得点で先制に成功したマンCだったが、その後は追加点を奪えず。しかし、守備陣が安定し勝ち点3をもぎ取った。そして、あの男はこの日も別格だった。(文:小澤祐作)

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2020/21シーズン開幕当初はなかなか調子が上がらず苦しんでいたマンチェスター・シティだが、ここに来て勢いを取り戻している。現地13日に行われたブライトン戦で勝利しリーグ戦は4連勝。首位マンチェスター・ユナイテッド、2位リバプールにプレッシャーを与えている。

ブライトン戦でもセルヒオ・アグエロらを起用することができなかった。そんな中、ジョゼップ・グアルディオラ監督はフィル・フォーデン、ベルナルド・シウバ、リヤド・マフレズの3トップを形成。前節にCFを務めたケビン・デ・ブライネを本職のインサイドハーフで起用し、試合に挑んでいた。

マンCは立ち上がりからボールを握った。前線はかなり流動的で、ブライトンに的を絞らせない。中盤で数的優位な状況を作り出しながら、敵陣でのプレータイムを増やしていた。

ただ、ゴールは遠い。細かいパス交換、3人目の動き出しでスペースの攻略を図って何度か深い位置へ侵入することはできたが、ブライトン側の守備は実にコンパクトで中央はガチガチに固められている。何とかシュートへ持ち込んでも、ルイス・ダンクらが身体を投げ出しボールを弾き返していた。

しかし、なかなかゴールを奪えない時間こそ続いていたが、それがマンCのペースダウンに繋がることはない。変わらずボールを動かし続け、ブライトンの綻びを探った。

そして前半終了間際、アウェイチームの攻略に成功。中盤で素早いパス交換を行い、少し落ち着いたところでフォーデンが内側へランニング。その動きを見逃さなかったデ・ブライネが鋭いパスを送り、最後は2人を置き去りにした背番号47がニアサイドを見事に射抜いた。

「彼はサッカーをするために24時間生きているような気がするね」とグアルディオラ監督に評価されたフォーデンの得点により、試合は完全にマンCのペース。早い時間で勝負が決まってもおかしくなかった。

ところが、プレミアリーグ上位10チーム中2番目に少ない得点数に終わっているマンCは、攻めながらも追加点を奪えない。1-0の状態が続き、ブライトン側にわずかな希望を残したまま時間だけを費やしてしまったのだ。

後半アディショナルタイムにはPKを獲得したが、これを途中出場のラヒーム・スターリングが失敗。なぜか最後まで2点目には恵まれなかった。

ただ、攻撃陣とは反対に、リーグ戦では第9節トッテナム戦以来複数失点を喫していない守備陣はこの日も安定感を発揮。ルベン・ディアス加入後は軽率な形で得点を許すことがほぼなくなっており、ジョン・ストーンズの復調もあってリードをしっかりと守ることができている。スターリング、ガブリエウ・ジェズス、アグエロら点取り屋が結果を残せていない中、ブライトン戦では改めてDF陣の存在感の大きさを確認することになった。

デ・ブライネがいなければ…

強いチームには継続してハイパフォーマンスを披露できる選手が不可欠だ。首位に立つユナイテッドにはブルーノ・フェルナンデス、2位につけるリバプールには過密日程でも離脱することがないサディオ・マネらがいる。

マンCにも、もちろん特別な選手がいる。ケビン・デ・ブライネだ。今や世界最高のMFと称される男は、ブライトン戦でも圧巻の輝きを放った。

先述した通りインサイドハーフ起用となったデ・ブライネは、立ち上がりからよくボールに触れた。B・シウバとポジションを頻繁に入れ替えるなど動きを止めず、味方選手の動きは見逃さない。ペナルティーエリア前でボールを持ち、一気に相手の背後を突くフライスルーパスを送り込むシーンは目立っていた。

ブライトンは中央が分厚く、単純なクロスは簡単に弾かれるが、デ・ブライネのクロスはその守備すら揺るがす。左右両足で「そこを通すのか」と思うほど狭いコースを十分なボールスピードでいとも簡単に射抜く。味方が飛び込めば1点というシーンを1回ではなく、複数回作り出せるのが最も恐ろしいところだ。

そして、デ・ブライネの凄みは技術だけではない。走力だ。

40分にはロシアワールドカップ・ベスト16の日本代表戦を想起させるようなカウンターから一気にボールを運び、フォーデンへパス。同選手は相手に引っかかってしまったが、こぼれ球をデ・ブライネが加速力を維持したまま拾い、シュートまで持ち込んでいる。

そして後半ATには、CBダンクの処理が難しくなるだろうと予測しスプリント。プレッシャーを受けたダンクは案の定バックパスを誤り、最後は慌てて飛び出たGKロベルト・サンチェスに倒されPKを獲得している。このチャンスはスターリングが逃してしまったものの、デ・ブライネの意識の高さ、そして走りの質が守備面でもよく表れたシーンだったと言える。

データサイト『Who Scored』によるスタッツも際立っている。パス成功率は87%、キーパストップタイの3本でアシスト1つ、シュート数トップの5本、ドリブル成功数トップタイの4回、タックル成功数3位タイの3回。同サイト内ではブライトン戦のMOMにも選出されている。

デ・ブライネのすごさは、このようなプレーが「当たり前」のようになっていることだ。決してブライトン戦だけが特別なわけではない。マンCでは常にハイパフォーマンスを示している。それこそが、世界最高たる所以と言えるだろう。

デ・ブライネがペップ・シティにおける生命線になっていることはもはや言うまでもない。ベルギー代表MFの活躍が続く限り、マンCは勝ち点を取り続けるだろう。しかし、今後チャンピオンズリーグ(CL)が再開すれば日程はさらに厳しくなる。デ・ブライネは宝だが、起用法は冷静に考えなければならない。

(文:小澤祐作)

小澤祐作

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