アメリカ全土で「テスラは普通のクルマ」感が浸透! 欧米のEVシフトはもう止められない!!

アメリカ全土で「テスラは普通のクルマ」感が浸透! 欧米のEVシフトはもう止められない!!

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  • 更新日:2023/09/19
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この記事をまとめると

■アメリカではテスラのスーパーチャージャーが事実上の統一規格となるなどEVシフトが急進している

■IRA制定によりアメリカ国内でのEV生産設備やEV関連部品の調達に対する投資が拡大している

■欧州でも2035年までに新車100%ZEV化を目指す「フィット・フォー55」により人々の意識が変わり始めている

テスラが走る西海岸の風景がそのままアメリカの風景へと変わった

アメリカでは、急速充電でテスラが推奨するNACS(ノース・アメリカン・チャージング・スタンダード)の普及が一気に進み始めた。フォード、GMに次いで、日系メーカーでは日産やホンダがNACSへの対応を発表している。

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こうしたニュースがアメリカから日本に流れてくると、アメリカではEVシフトが一気に進んでいるような印象を受ける。実際のところ、どうなのだろうか?

確かに、近年のアメリカは各地でテスラをよく見かけるようになった。

2010年代中盤から後半には、西海岸で「モデルS」や「モデルX」が増えていき、そこに「モデル3」と「モデルY」が加わったというのが、街の風景の変化だった。それが全米各地に広がっていき、多くのアメリカ人のテスラに対する意識が、「EV専業の特殊なブランド」という意識から「普通のクルマ」というイメージに変わっていった。

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アメリカでEVといえば、2010年代から日産「リーフ」が着実に広がったものの、その他ではテスラの存在が目立つだけで、フォードやGMのEVはまだまだ限定的な存在である。

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ただし、2021年8月、将来の電動化比率を引き上げる大統領令をバイデン大統領が発令してから、アメリカ人の多くが「近い将来、自分もEVを買うことになりそうだ」という心づもりを持つようになったのではないだろうか。

欧州もやっぱりEV化が加速

また、経済界においては、2022年8月にバイデン政権がIRA(インフレ削減法)を制定したことで、アメリカ国内でのEV生産設備やEV関連部品の調達に対する投資が拡大している。

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こうした動きも、アメリカでのEVシフトを大きく後押していている状況だ。

一方、欧州では欧州連合(EU)の欧州グリーンディール政策の存在が大きい。そのなかの政策パッケージ「フィット・フォー55」は、「2035年までにEV域内で乗用車と小型商用車の新車100%をZEV化」という方針だ。ZEVとは、EVまたは燃料電池車を指す。また、ドイツ等の追加提案により、この規定に合成燃料を使った内燃機関も適用されることが付随される。

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こうしたフィット・フォー55は、確実に欧州域内に生活する人々のEVシフトに向けた意識を変え始めている。意識を変えるというより、意識を変えざるを得ない状況だ。

むろん、欧州域内では、国や地域によって電力事情や充電インフラ整備の状況には大きな差があり、それによって住民のEVへの関心の度合いに違いがある。

いずれにしても、新車を製造する欧州自動車メーカー各社は今後、EVラインアップを一気に増やすことは確実な情勢だ。そうしたなかで、欧州で暮らす人々のクルマとの接し方が変化していくことになるだろう。

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桃田健史

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