来季レギュラー前半戦を懸けたヒロムとレナの戦いが激化 “日タイ”交流でタイのスカパンが連覇へ【ステップ・アップ・ツアー見どころ】

来季レギュラー前半戦を懸けたヒロムとレナの戦いが激化 “日タイ”交流でタイのスカパンが連覇へ【ステップ・アップ・ツアー見どころ】

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  • 更新日:2021/10/14
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賞金ランキング2位の小野祐夢(左)と同3位の石川怜奈 1枠をかけた争いが熱い|撮影:GettyImages

2021年のステップ・アップ・ツアー第13戦「日台交流うどん県レディース」が15日(金)に開幕する。舞台は香川県の満濃ヒルズカントリークラブ。本来は日本と台湾の選手が半々出場する大会だが、コロナ禍の影響により台湾選手の来日が困難なため、日本選手による単独開催となった。そこで、同ツアーを放送するCSチャンネルのスカイAで16年からラウンド解説を行う下村樹美プロに見どころを聞いた!

4番アイアンもイン! ヌック・スカパンのセッティング【写真】

■昨年は中止、今年も日本単独開催

日本ツアーと台湾ツアーの交流を深める大会として行われていたうどん県レディースだが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により中止。今年こそは国際交流の大会となる予定だったが、やはりコロナのために、台湾ツアーの選手は来日せずに、日本ツアー単独での開催となる。

残念ではあるものの、来年以降に期待したい。そして、ステップ・アップ・ツアーも今大会を含めて残り2試合。賞金ランキングを巡る熱戦が展開されることには変わりない。

四国のコースといえばアップダウンが激しいコースを想像しがちだが、「とてもなだらかな丘陵コースです」と下村。ティからグリーンまでの高低差を抑えた造りになっている。「設計は名匠・井上誠一さんの一番弟子、大久保昌さん。バンカーなどが巧みに配置されています」と、フラットなホールの中でも戦略性が盛り込まれている。

「ホールが完全に林でセパレートされていますし、ホールの向きも一定ではないため、風の読みが難しいのが特徴です。毎ホール向きが変わることで、風への対応が大事になります。特にステップは自分ですべてを判断しなければいけませんので、ポイントの一つです。とはいえ、これまではスコアを伸ばしていく展開が多い大会です」(下村)

18年大会では優勝した河本結が最終ホールでイーグルを決めて優勝。「18番は短いパー5で、スコアが動くホールです。ほとんどの選手がバーディを獲れるホールですので、優勝争いも楽しみです。アグレッシブに攻める選手が上位にくるのではないでしょうか」。

■ルーキー旋風に割って入るのはタイのほほ笑み女王

そんな攻めの姿勢がカギを握る大会。ステップでは9月から岩井千怜(ちさと)、岩井明愛(あきえ)、そして先週の後藤未有と、勢いとアグレッシブさを兼ね備えたルーキーが勝利をたぐり寄せている。「やはりルーキーには注目したいと思います。実力者ぞろいですが、今週は阿部未悠選手に注目です」と下村。阿部は辻村明志コーチに師事している。ご存じ、上田桃子、小祝さくら、吉田優利らを指導するチーム辻村の一員で、先輩たちのプレーを間近で見てきた経験が光る。

「強みは、試合の中で自己分析ができること。そういう選手はどこに行っても強いですが、特にステップでは求められるスキルです。修正能力が高い選手」というのが下村の見立て。8月に行われたレギュラーツアーの「ニトリレディス」では屈指の難コースでもある小樽カントリー倶楽部で一時トップ10に浮上するなど、27位タイにも入っている。

直後の「カストロールレディース」では初日に「75」と出遅れながら2日目以降「66」、「68」で5位フィニッシュ。続く「中国新聞ちゅーピーレディース」では初日「65」の首位発進と、修正力だけでなく爆発力もあるだけに、勝利は近いと見てよさそうだ。

そんなルーキーたちの活躍に割って入るのは? 下村が推すのは2019年ステップ賞金女王のヌック・スカパン(タイ)だ。“たい”は“たい”でも台湾の“たい”ではなく“タイ”の選手。「19年にはシーズン早々に3連勝を果たし、一時調子を落としましたがこの大会で4勝目を飾りました。昨年はコロナのために入国ができずに試合出場も叶いませんでしたので、頑張ってほしい選手です」(下村)

身長172センチの大型選手。女子では珍しい4番アイアンも入れているというパワーが魅力だが、「復帰してから少し調子が悪そうですが、スイングが少し変化している気がします。ワイドスタンスでしっかり体を捻転させて飛距離を出してくる選手。アグレッシブなプレーがコースに合っているのだと思います」と、2年ぶりのステップ5勝目に期待がかかるところ。

「ちなみにスカパン選手は練習であまり球数を打ちません。1球1球に対して課題を決めて打つ練習をしています。ヘッドカバーは名探偵コナン。このあと、11月には最終プロテストも受験予定。いろいろ話題がある選手なので注目してみるといいでしょう」(下村)

■賞金レースも佳境! 小野祐夢と石川怜奈が最終バトルへ

新人の快進撃や女王の戦いも面白いが、やはり気になるのは賞金ランキングの行方だ。今大会を含めて残り2試合。ステップの賞金ランキング上位2名は、来季のレギュラーツアー前半戦の出場権を得るため、その戦いはし烈を極める。

現在の1位はリ・ハナ(韓国)の約1800万円でほぼトップ通過は確定となっているが、激化しているのがその下で、2位の小野祐夢が約1400万円、そして3位の石川怜奈が約1200万円。今大会、最終戦ともに優勝賞金360万円、2位で176万円、3位で140万円と、十分に石川にも逆転のチャンスが残される。

「ランクはもちろん意識しています。調子も上がっているので、残り2試合どちらかで優勝をしたいと思っています。今大会は有観客という事で家族も応援にくるので、ベストを尽くしてがんばります」と、気合も入る石川の逆転はあるのか?

そして、賞金ランキング3位から10位の選手はQTの1次が免除されて最終から出場が可能。来季の出場権を考えれば、ここからの2試合で運命が左右されるといっても過言ではない。

ステップ・アップ・ツアー見るならスカイA

https://www.sky-a.co.jp/category/golf/5002006/

解説・下村樹美(しもむら・じゅみ)
1988年5月13日生まれ、愛知県出身。2011年にプロテストに合格。ケガなどもあり一線からは身を引いたが、16年からはスカイAでラウンド解説をしている。プロ目線での解説が好評。今年もステップ・アップ・ツアーから選手のプレーの模様や声を届ける。

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