ゴン中山が磐田トップコーチ 「現役休止」で魂注ぐ

ゴン中山が磐田トップコーチ 「現役休止」で魂注ぐ

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2021/01/14
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磐田時代の中山雅史(09年11月28日)

ゴン中山が指導者として磐田に戻ってくる。J2ジュビロ磐田は13日、元日本代表FW中山雅史(53)がトップチームのコーチに就任すると発表した。昨季まで選手として6シーズン在籍していたJ3沼津は退団。引退は明言せず「現役休止」で、古巣復帰を果たす。磐田は昨季J2で6位。クラブの黄金期を知るレジェンドが目標のJ1復帰に向けて、熱い魂を注ぐ。

◇   ◇   ◇

中山が磐田に「電撃加入」する。09年以来12シーズンぶりとなる古巣へは、選手ではなく、コーチとして復帰。絶対的エースとして数多くのタイトル獲得に貢献したレジェンドは、ベンチからチームを支えることになった。

昨季まで在籍していた沼津は退団する。ただ、引退は明言していない。沼津を通じて「現役選手のトレーニングをひとまずやめて、ジュビロ磐田のコーチとして活動することに決めました」とコメント。12年限りで札幌を退団した際も「第一線を退く」と語り、15年に当時JFLだった沼津に加入。今回も引退の2文字は口にせず「休止」の状態で選手のサポート役に徹する。

昨年3月にはJリーグの監督を務めるために必要な指導者S級ライセンスを、現役選手として初めて取得した。既に指導者としてのスタートも切っている。沼津では選手を続けながら、下部組織(U-18)で2年間コーチを務めた。多いときで週5日、高校生を直接指導。プレースタイル同様、指導も熱かったという。

沼津U-18の吉田悟監督(50)は「想像通りの熱血漢です」。奪われたボールを追わない選手には厳しい口調で指導。FWには細かい動きだしなどを個人レッスンし、居残りのシュート練習も欠かさず付き添っていた。一方で用具準備の手際よさや、練習中のボール紛失にもいち早く気づく観察眼を持っていたという。吉田監督は「熱い部分と冷静さを兼ね備えていました」と明かした。

トップチームの指導者としては新米だが、クラブの復権を願う思いは誰よりも強い。磐田を指揮する鈴木政一監督(65)とは02年完全優勝時に選手と監督の間柄だった。今回は指導者としてタッグを組む。中山は「J1昇格に向けて、鈴木監督を全力でサポートしていきます」。魂を込めた指導でJ1復帰へ導く。【神谷亮磨】

◆中山雅史(なかやま・まさし)1967年(昭42)9月23日、静岡県志太郡岡部町(現藤枝市)生まれ。小4でサッカーを始め、藤枝東、筑波大を経て90年にヤマハ(現磐田)入り。Jリーグでは98年にMVP、得点王2度(98、00年)。J1通算157得点は歴代3位タイ。12年12月に札幌で現役引退を発表したが、15年9月に当時JFLの沼津で現役復帰。W杯には2度出場し、98年フランス大会でW杯日本人初ゴール。国際Aマッチ通算53試合21得点。178センチ、72キロ。

◆今季の磐田 昨季途中から指揮を執る鈴木監督の「継続路線」でJ1昇格を目指す。同監督は「人とボールが動くスタイル」を掲げ、J2で一時12位に沈んだチームを6位まで押し上げた。昨年10月にG大阪から期限付き移籍で加入した元日本代表MF遠藤保仁(40)の存在も大きく、指揮官は「全てにおいて質が高い」と信頼を寄せる。その遠藤も契約を延長してチームに残った。目立った補強はないものの、東京五輪世代のFW小川航基(23)ら主力は契約を更新。確立されつつあるスタイルに磨きをかければ、目標達成が近づくはずだ。

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