
仙台放送
期日前投票も始まり、投票率も注目ですが、つづいては若者の投票率です。若者の投票率向上に必要なのは、「選挙に行きたくなる仕組みづくり」かもしれません。選挙に行くことで店舗からさまざまなサービスを受けることができる「センキョ割」が宮城県内の大学生によって進められています。
宮城大学の地域資源マネジメント研究室の学生たちが考案したのが「センキョ割in多賀城」。期日前投票も含めて多賀城市内の投票所で投票した際にもらえる、「投票所来場カード」を持って、参加店舗に行くと割引などのサービスを受けられる仕組みです。
宮城大学4年 大友優香さん
「投票率の向上は全国的な課題となっています。『投票に行こう』という呼びかけ・キャンペーンだけでは効果が薄く、何らかの対策が必要と考えます」
学生たちが選挙割を実施した背景にあるのが、若者の投票率の低迷。2016年に選挙権が18歳以上に引き下げられた以降の国政選挙において、10代、20代の投票率は、すべて全体の投票率を下回っています。
宮城大学4年 喜藤実和さん
「SNSが双方向のコミュニケーションツールになっています。お互いに『いいね』や『メンション』することでより多くの方々に知っていただく機会になっている」
学生たちはSNSを活用した広報や割引などの「インセンティブ」により、選挙への興味を持ってもらうきかっけにしてほしいと話します。
宮城大学4年 大友優香さん
「これまで行っていなかった一人が投票に行くだけでも実施した価値はあると思う。少しの人にでも伝わる活動になればいいと思う」
現在6店舗が参加している「センキョ割in多賀城」は参院選投票日から2週間後の、7月24日まで実施されます。