【年金早見表】厚生年金と国民年金「60歳~90歳以上」はいくらもらえるか

【年金早見表】厚生年金と国民年金「60歳~90歳以上」はいくらもらえるか

  • LIMO
  • 更新日:2022/09/26
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GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が公表する「2022年度第1四半期運用状況(速報)」によると、公的年金の積立金の運用益は2年連続の黒字となったようです。

2021年度は10兆925億円、2020年度は37兆7986億円の過去最高収益を計上しており
運用資産の総額は193兆126億円に達しました。

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出所:年金積立金管理運用独立行政法人「2022年度第1四半期運用状況(速報)」

そもそも年金積立金とは?という方も多いかと思いますが、今回は公的年金の仕組みと年金受給額についてみていきましょう。

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1. 日本の公的年金は賦課(ふか)方式

公的年金には国民年金(基礎年金)と厚生年金があり、これまでに納めた年金保険料と加入月数によって年金の受給額が変わります。

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出所:日本年金機構「国民年金・厚生年金保険 被保険者のしおり」(令和4年4月)、厚生労働省「日本の公的年金は『2階建て』」をもとに、LIMO編集部作成

とはいえ、自分が納付した年金保険料がそのまま積み立てられているわけではありません。

日本の公的年金は賦課(ふか)方式となっており、「いまの現役世代から集めた年金保険料」を主とした財源を「いまの年金受給世代に支給」する形をとっています。

つまり、いまの現役世代が年金を受け取る時にはさらに下の世代が納める年金保険料がおもな財源となります。

少子高齢化が急速に進むなか保険料収入と国庫負担だけで年金を払いきるのは難しく、年金給付をまかなうために現役世帯の保険料を増やすにも限界があります。

このような年金の不足分を補い、給付水準を支えるため保有されているのがGPIFの運用する年金積立金です。

2004年の年金制度改正において積立金は約100年かけて計画的に活用される方針となっており、現在の公的年金の財源はおおむね以下の割合で構成されています。

その年の保険料収入:7割

国庫負担:2割

積立金(GPIF):1割

【表】GPIFの運用益を見る!(出所:GPIF)

2. 年金早見表でチェック!いまの受給者世代はいくらの年金をもらっているか

公的年金の仕組みをおさらいしたところで、いまの60歳~90歳以上はどのくらいの年金額なのか検証したいと思います。

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」をもとに、さっそくチェックしていきましょう。

2.1 国民年金の平均年金月額

60歳:3万9019円

61歳:4万594円

62歳:4万1689円

63歳:4万2881円

64歳:4万3513円

65歳:5万7919円

66歳:5万7737円

67歳:5万7569円

68歳:5万7272円

69歳:5万7169円

70歳:5万7234円

71歳:5万7153円

72歳:5万7066円

73歳:5万6874円

74歳:5万6675円

75歳:5万6235円

76歳:5万6204円

77歳:5万5881円

78歳:5万5651円

79歳:5万5525円

80歳:5万7241円

81歳:5万7024円

82歳:5万6866円

83歳:5万6876円

84歳:5万6464円

85歳:5万6321円

86歳:5万6067円

87歳:5万5643円

88歳:5万5132円

89歳:5万4498円

90歳以上:5万554円

国民年金は定額制の年金のため加入期間・保険料納付期間が同じであれば個人差は生まれにくいのですが、65歳未満については繰上げ支給を選択した人が対象となります。

その影響で国民年金の受給額が低くなっていることには留意が必要です。

2.2 厚生年金の平均年金月額

60歳:9万0838円

61歳:5万9575円

62歳:6万0436円

63歳:7万8770円

64歳:8万636円

65歳:14万5337円

66歳:14万5703円

67歳:14万3386円

68歳:14万1979円

69歳:14万36円

70歳:14万3775円

71歳:14万7105円

72歳:14万6331円

73歳:14万5724円

74歳:14万5467円

75歳:14万7519円

76歳:14万8172円

77歳:14万9924円

78歳:15万2159円

79歳:15万4467円

80歳:15万7097円

81歳:15万8604円

82歳:16万356円

83歳:16万851円

84歳:16万1719円

85歳:16万2711円

86歳:16万2887円

87歳:16万1929円

88歳:16万2660円

89歳:16万3514円

90歳以上:16万1506円

厚生年金の平均年金月額には、国民年金(基礎年金)の月額を含んでいます。

また、65歳未満については「特別支給の老齢厚生年金の定額部分」の支給開始年齢が引上げられたことにより、主に定額部分のない報酬比例部分のみのため受給額が低くなっています。

90歳以上の月額16万1506円を基準に65歳の年金受給者を比較すると、月額1万6169円(約10%)年金水準が低下していることが分かります。

年間約19万4000円×老後30年だとすると、生涯受給額は580万円ほど差が出るという計算になります。

3. 公的年金だけで不安な人は、私的年金を活用しましょう

老後資金への関心が高まり、年金定期便などで将来の見込受給額をチェックしてため息が出るという人も増えているのではないでしょうか。

「ねんきん定期便」の概要

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出所:日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」

ギリギリの収支では、次の年金支給日まで家計簿とにらめっこを繰り返す老後になるかもしれません。

公的年金はあくまで老後収入の土台として考えた時に、余裕をもった暮らしをするには私的年金などで対策するのが必須ともいえる時代です。

民間の個人年金保険をはじめ、iDeCoなどの制度も徐々に拡充してきました。

商品や制度のルールが合うか合わないがには個人差があるため、何を始めたらいいか分からないという人は無料セミナーなどでまずは基礎を勉強してみましょう。

少額からでも「できるだけ長く積み立てを続ける」ことを意識して、来るべき老後に備えていきたいですね。

参考資料

年金積立金管理運用独立行政法人「2022年度第1四半期運用状況(速報)」

厚生労働省「いっしょに検証!公的年金~年金の仕組みと将来~賦課方式と積立方式」

厚生労働省「いっしょに検証!公的年金~年金の仕組みと将来~積立金の役割」

厚生労働省「令和2年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」

日本年金機構「大切なお知らせ、「ねんきん定期便」をお届けしています」

尾崎 絵実

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