コロナの影響で1200キロ離れた私と彼。たった1日だけの思い出

コロナの影響で1200キロ離れた私と彼。たった1日だけの思い出

  • かがみよかがみ
  • 更新日:2021/07/22
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新型コロナウイルスの感染拡大は、私たちの生活に大きな影響と変化をもたらした。大学2年になったばかりの私にとっても、例外ではない。東京の郊外にある大学のキャンパスは閉鎖となり、オンライン授業が始まった。

東京にいてもウイルスの脅威にさらされるだけだからということで、私も彼もそれぞれの実家に戻ることとなった。私たちの地元は、1200キロ離れており、気軽には会えない。そのため、数ヶ月会えない日々が始まった。

「私となら絶対に楽しい」と全力でアピールした彼には、婚約者がいた

コロナで授業はオンラインになり、私と彼はそれぞれ地元に帰った

コロナがやってくる前年の夏、9月に、彼氏ができた。彼は大学のサークルの先輩だ。

一目惚れとかではなかったが、サークル活動を共にする中で、仲良くなった。付き合ってからは、いろんな場所に毎週のようにお出かけをした。デートスポットとして定番である、夢の国にも一緒に行った。12月には私の誕生日もお祝いしてもらい、とても幸せな時間を過ごした。

また、サークルも一緒であることもあり、共に過ごす時間は長かった。2月になり春休みに入ると、それぞれの予定の合間を縫って、私が彼の家に入り浸るようになった。

コロナ禍で、実家に帰ってからは、久しぶりに家族と一緒に過ごすことができた。週末には、県内でドライブに行ったり、母と料理やお菓子を作ったり。充実した日々ではあったが、彼がいないだけで、どこか空虚な日々だった。

夏休みになると、地元でバイトを始めた。元々興味のあった職場での求人が、ちょうど見つかり、社会勉強をしたいと考えたからだ。

バイトにも慣れてきた頃、大学の後期の授業が始まった。前期に引き続き、相変わらず、オンライン授業が中心であった。とはいえども、地元での生活にも満足してきていた。

9月末にバイトが終わるので、その後すぐに東京に戻る予定であった。彼は後期の授業開始に間に合うようにすでに帰京しており、私が東京に向かえば会える。

地元で始めたバイトを延長することになり、彼と会えない期間が延びた

しかし、バイト先からのご期待があり、バイトを1ヶ月延長することになった。バイトをもう1ヶ月できることは、率直に嬉しかった。しかし、10月になったら彼に会えるということを、モチベーションにしてバイトも頑張っていたため、どう1ヶ月過ごしたらいいかわからなかった。

その頃、世間では、Go To Travelキャンペーンが行われていた。東京発着の旅行についても、10月からは適用になることが決まっていた。旅行を促進するキャンペーンを政府が主導していることもあり、今のタイミングなら東京に行って帰ってきても、問題ないのではと考えた。

そこで、私が2泊3日で東京に行き、彼に1日だけ会ってこようと考えた。両親に相談したら、いいと言わないのは明らかだったので、自分で決めた。

少しでも彼に会いたいと思い、2泊3日で東京に行き彼と過ごした

その後、飛行機をすぐに予約して4日後には飛び立った。東京で一緒に過ごせるたった1日の大切な日は、江ノ島に出かけた。江ノ島水族館、鎌倉の大仏、しらす丼、江ノ島のたこせんべいなど、私の行ってみたかったところ、食べたかったものに付き合ってくれ、この上なく充実した時間だった。

最後に、シーキャンドルで夕日が沈むのを眺めた。明日には東京を発つ。夕日なんて沈まなかったいいのにと、どれだけ思ったことか。

しかし、たった1日でも会って、お互いの温もりを感じながら、目を見ながら会話をするだけで、気持ちは十分に伝わった。また、私自身の気持ちも再確認することができた。

あれから半年以上経った。今でも、私のLINEの背景画像は、江ノ島で見た夕日にしている。私にとって大切な思い出の1日だ。

最近、今までで一番の思い出はなにかと彼に聞いたところ、「江ノ島に一緒に行ったこと」とのことだった。私と同じ想いでいてくれている彼を、これからも大切にしたい。

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みるくちょこ

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